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電極酸化における革新的メディア系の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 10132254
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

松村 功啓  九州大学, 有機化学基礎研究センター, 教授 (60026309)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード電極酸化 / アミド / ホフマン転位 / 選択性 / 有機スズ / ジオール
研究概要

電極酸化反応の持つ問題点、即ち、陽極の酸化電位をいくら上げても目的の基質の酸化よりもメディア系の酸化が主に起こるという問題点を革新的メディア系を開拓することにより解決して、形式的には理想的な手法である電極酸化法の対象範囲を拡大し高選択性を持つ有用な有機合成反応を見いだすのが本研究の目的である。本年度は、メディア系としてメディエーター系も含めて検討を行い、以下の成果を得た。
1) 臭素陰イオンと有機スズ化合物をメディエーターとする1,2-ジオールの選択的酸化反応
高選択的に酸化反応を達成しうるメディア系として、溶媒だけでなくメディエーター系も検討し、臭素陰イオンと有機スズ化合物、特にジブチルチンオキシドの両者がメディエーターとして存在すると1,2-ジオールのα-ヒドロキシケトンへの酸化が非常に効率良く起こることを見いだした。メディエーターが存在しない電極酸化の場合には1,2-ジオールの炭疸間切断反応が起こる。触媒は1000分の1以下でも効率的にすすむので、本電極酸化は、本研究の目的に適う理想的なメディエーター系である。
2) トリフルオロエタノール溶媒系でのメディエーター電極酸化反応
トリフルオロエタノール溶媒系で臭素陰イオンをメディエーターとしてアミドの電極酸化を行うと、高収率で炭素一個減じたアミンのN-トリフルオロエトキシカルボニル化体が高収率で得られた。トリフルオロエタノールはメタノール、n-ブタノールなどの一般1級アルコールには観られない特異な反応性があることが解った。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Maki: "Selective Oxidation of 1,2-Diols by Electrochemical Method Using Orgnotin Compound and Bromide Ion as Mediators" Tetrahedron Lett.39巻7号. 651-654 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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