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自己組織化された銅-パラジウム複核錯体の創製と酸化反応触媒としての機能調整

研究課題

研究課題/領域番号 10132266
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関高知工科大学

研究代表者

細川 隆弘  高知工科大学, 工学部, 教授 (90029520)

研究分担者 小廣 克哉  高知工科大学, 工学部, 助教授 (60170370)
角 克宏  高知工科大学, 工学部, 助教授 (40206579)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワードPd-Cu複核錯体 / 分子状酸素 / 酸化触媒 / 塩化パラジウム
研究概要

有機基質を金属錯体の介在により自己組織化させる研究が、近年注目を浴びている。これに比べて、2元系金属錯体それ自身を自己組織化させ、その実体と機能を究明しようとする研究例は乏しい。我々は、有機合成化学の分野で汎用されている酸化触媒PdC12^-CuClを分子状酸素存在下でヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)と反応させ、銅とパラジウムに架橋した酸素原子を持つ複核錯体[(PdCl^2)^2CuCl^2(HMPA)^2]n及びポリマー状錯体(PdCl^2)^6(CuO)^4(HMPA)^4の単離に初めて成功している。この手法をHMPAの代わりにジメチルホルムアミド(DMF)に適用し、配位子としてDMFを持つ二種のPd-Cu二核錯体、[(PdCl^2)^2CuCl^2(DMF)^2]n及び(PdCl^2)x(CuO)y(DMF)z、の単離にも成功した。そこで、本年度はアミド系あるいは尿素系化合物を配位子として持つPd-Cu二核錯体の一般的合成法の確立を目指した。その結果、1,3-ジメチル尿素及び1,1,3-トリメチル尿素との反応からは、アミドカルボニルが銅に配位したPd-Cu二核錯体がそれぞれ得られることが分かった。これらの結果は、アミド系化合物を共存させたPdaCl^2-CuClの酸化触媒系では、Pd-Cu二核錯体が一般に生成していることを明らかに示す。今後はこれらの知見を基として、種々のPd-Cu二核錯体の合成とその酸化反応触媒としての機能を明らかにする。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Takahiro Hosokawa: "Palladium-copper-DMF complexes involved in the oxidation of alkenes" J.Organometallic Chem.551. 387-389 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takahiro Hosokawa: "Palladium-catalysed oxidation of alkenes" Pure & Appl.Chem.(in press.). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takahiro Hosokawa: "Synthesis of(π-Allyl)palladium Complexes from Cationic Palladium(II)" J.Organometallic Chem.(in press.). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuya Kobiro: "Structural and Conformational Studies of Quaterthiophenes" Chem.Mater.10. 1459-1467 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuya Kobiro: "Synthesis and Lithium ion Selectivity of 14-Crown-4 Derivatives" J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1. 485-494 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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