• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

Zintl相より誘導される新規シリコンネットワーク構造と機能性

研究課題

研究課題/領域番号 10133238
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

山中 昭司  広島大学, 工学部, 教授 (90081314)

研究分担者 福岡 宏  広島大学, 工学部, 助手 (00284175)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードシリコン / クラスレート / Zintl相 / 超伝導 / ナノネットワーク
研究概要

シリコン単体だけ作られるネットワーク構造の種類は限られるが、アルカリおよびアルカリ土類金属、希土類金属とシリコンとのZintl相(電気陽性金属元素と比較的弱い電気陰性元素間のインターエレメント化合物)には、種々のアニオンクラスターや一次元、二次元シリコンネットワーク構造が含まれる。本研究では、シリコンZintl相の多様性に着目し、これを出発物質として、種々の興味ある機能性を有する新規なシリコンネットワークを誘導することを目的とする。本年度は下記の研究成果を得た。
1。 バリウムを内包するシリコンクラスレートの高圧合成
バリウムだけを内包する二元系シリコンクラスレート化合物は得られていなかった。本研究では、6面体加圧装置を用いて、Zintl相BaSi_2とSiを組成比に混合し、800℃、3GPaで処理することにより、Ba_8Si_<46>の合成に成功した。このクラスレートは8.0Kで超伝導体となった。
2。 層状シリコンネットワークの合成
Si(111)基板上にCa金属を蒸着し、反応させることにより、層状結晶CaSi_2をエピタキシャル成長させることに成功した。この結晶を用いて、層状ポリシランの薄膜合成を目指す。
3。 三元系シリコンクラスレートの高圧合成
Ba_8T_xSi_<46-x>(T=Ag,Au,Ni,Cu;0<x<6)固溶体の高圧合成を行い、バルク体を得ることに成功した。X<3ではすべて超伝導体となった。超伝導の臨界温度はx値の増加と共に減少する傾向が見られた。光反射スペクトルの測定により、x値の増大に伴い、フェルミ面での電子密度が低下することが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] S.L.Fang: "Raman Scattering from Vibrational Modes in Si_<46>-Clathrates" Phys.Rev.B.57. 7686-7693 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 山中昭司: "シリコンナノネットワークの構築と物性" 李刊フラーレン. 6・3. 130-144 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yasukawa: "High Pressure Synthesis of Alkali Metal Doped C_<60> Polymers" Fullerene Sci.Tech. (in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Yamanaka: "Superconductivity at 25.5K in Electron-doped Layered Hafnium Nitride" Nature. 392. 580-582 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Yamanaka: "Preparation and Adsorption Properties of Microporous Manganese Titanate Pillared with Silica" Chem.Mater. 10. 1931-1936 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi