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新規高周期14族元素カテネートおよびヘテロカテネートポリマーの設計

研究課題

研究課題/領域番号 10133251
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京理科大学

研究代表者

三治 敬信  東京理科大学, 総合研究所, 助手 (00287484)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードゲルモール / テトラシラン / アニオン開環重合 / 構造制御 / O共役 / 蛍光 / 重合機構
研究概要

ゲルモール環とテトラシランが環状に結合したスピロ型化合物を合成し、そのアニオン開環重合によりテトラフェニルゲルモールとテトラシランの交互共重合体を合成した。またその重合機構についても検討を行った。
ゲルモールとテトラシラン環状スピロ型化合物であるモノマーは、ジクロロゲルモールと金属リチウムを反応させゲルモールジアニオンを発生させた後、1,4-ジクロロオクタメチルテトラシランと反応させることにより合成した。これをモノマーとしTHF中、開始剤としてn-ブチルリチウムを用いてアニオン開環重合させることによって分子量数万のポリマーを得ることができた。またポリマーの構造は各種NMRによる解析から、ゲルモール環とテトラシランユニットが交互に規則正しく並んだ構造であった。重合反応は、アニオン重合成長末端がモノマーを位置選択的に攻撃していると考えられ、重合の開始反応についても検討した。モノマーとメチルリチウムとの反応を行ったところ、中間体としてゲルモールアニオンが生成していると考えられる反応生成物を得た。したがって重合反応は、まず開始剤がゲルモールの隣のケイ素を攻撃してゲルモールアニオンが生成し、これが生長反応における活性種となり、他のモノマーを攻撃することにより進行しているものと考えられる。これとは対照的に昨年度に報告したシロールを含むポリマーでは、開始剤がシロールのケイ素を攻撃し重合が進行することが確認されている。シロールあるいはゲルモール環を組み込んだスピロ化合物において、重合活性種が違うにも関わらず、いずれの場合も生成したポリマー構造制御されている点は非常に興味深い。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Sanji: "Highly Selective Mono- and Polyallylation of Polychlorosilanes and Disilanes" Organometallics. 17. 5068-5071 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sanji: "Silole-Incorporated Polysilanes" J.Am.Chem.Soc.120. 4552-4553 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Hoshi: "Synthesis of Disilacycloalkenes by Ruthenium Catalyzed Ring-Closing Metathesis (RCM) Reaction of a, w-Bis(allydimethylsilyl)-Substituted Compounds" Bull.Chem.Soc.Jpn.72. in press (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Hoshi: "Molecular Structure and Photochemical Reactions of Trimethylsilylmethyl-Substituted Masked Disilene" Chem.Lett.427-428 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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