研究課題/領域番号 |
10134202
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
西 則雄 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70001857)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | DNA-多糖複合体 / アルギン酸 / エッグ・ボックス / 抗DNA抗体 / 抗菌フィルム / 内分泌撹乱物質 / 外科手術用接着材 / 止血材 |
研究概要 |
天然多糖であるアルギン酸は、コンブその他の褐藻類中に含まれているマンヌロン酸及びグルロン酸の1,4-グリコシド結合からなる直鎖状のコポリマーである。α-L-グルロン酸鎖は、エッグボックスと呼ばれる構造の中に金属イオンを取り込んで、強固な構造をつくるため、アルギン酸の二価金属凝固によるゲル化を利用して、フィルムなどの成形が可能となる。 一方DNAは、生命現象にとって最も重要な物質の一つであるため、DNAと関わりを持った膨大な量の研究が行われている。しかし、DNAを機能性素材として利用しようという発想の研究は極めて少ない。 最近、我々はアルギン酸とDNAよりなる水不溶性の複合素材を、容易に調製する方法を見いだした。すなわち、DNA-アルギン酸混合水溶液を塩化カルシウムで処理するとDNA-アルギン酸複合体のフィルム、繊維、ゲル等が調製できる。アルギン酸がカルシウムにより"Egg Box″と呼ばれる特殊な構造を形成して不溶化し、これとこのDNA鎖が絡み合い、多くの水素結合で安定化して不溶性DNA-アルギン酸複合体を形成したものと思われる。これまで、このDNA-多糖複合体を高度機能性素材として、例えば発癌性環境汚染物質除去用素材、抗DNA抗体検出用素材や抗菌性物質徐放性材料として利用する研究等を行ってきた。 このDNA-アルギン酸複合体を機能性素材として用いて、以下の研究実績をあげた。 1)抗DNA抗体検出法の開発と診断薬への利用 2)DNA-アルギン酸-銀よりなる抗菌性フィルムの作製 3)不溶化DNA-アルギン酸複合体の細胞培養用バイオマトリックスとしての利用 4)内分泌撹乱物質(環境ホルモン)集積・除去用素材の開発 5)外科手術用接着材・止血材の開発
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