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水面単分子膜を用いたガングリオシドの受容体機能の定量的解析

研究課題

研究課題/領域番号 10134213
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

佐藤 智典  東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (00162454)

研究分担者 森 俊明  東京工業大学, 生命理工学部, 助手 (50262308)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードガングリオシド / ガングリオシドラクトン / インフルエンザウイルス / ヘマグルチニン / 水面単分子膜 / 小麦胚芽レクチン / 水晶発振子 / 生体膜モデル
研究概要

スフィンゴ糖脂質の生体膜での集合構造や認識機能を評価するためには、脂質分子の存在状態や糖鎖密度が明確な生体膜モデルが必要であると判断した。そこで、気ー液界面単分子膜を生体膜モデルとして用い、単分子膜界面におけるスフィンゴ糖脂質の認識機能を定量化するシステムを開発した。この様な本測定システムの特徴を利用して、スフィンゴ糖脂質含有膜の構造と糖鎖認識性に関する検討を行った。
1) ラクトシルセラミド(LacCer)は飽和脂肪酸を有するジパルミトイルホスファチジルコリン(DPPC)膜中では均一に分布するのに対して、不飽和脂肪酸を有するジオレイルホスファチジルコリン(DOPC)膜中では相分離構造を示したことを昨年報告した。本年度はLacCer以外のスフィンゴ糖脂質(GMl,GM3,GM4,GD1a)を用いて同様の測定を行ったところDOPC膜中では相分離していることが示された。DOPCとLacCerは結晶性が異なることから相分離構造を形成するものと考えられる。細胞表層でのスフィンゴ糖脂質のバッチ構造の形成機構を知る上で、モデル膜での糖脂質の相分離形成に関する研究は非常に有用であると思われる。
2) インフルエンザウイルスの感染阻害剤として2,7-dideoxy-7-fluoro-2,3-didehydrosialic acidを合成し、シアリダーゼの阻害活性があることを見いだした。さらに、ガングリオシドGM3とインフルエンザウイルスのヘマグルチニンとの相互作用の阻害剤として評価したところ、高い活性が観察された。
3) インフルエンザウイルスに含まれるヘマグルチニン(HA)とGM3ラクトンとの相互作用について観察した。本年度はインフルエンザウイルスとGM3ラクトンとの相互作用についで水面単分子膜を用いて観察した。GlcCer中に再構成したGM3Lactoncに対してもSM中に組み込まれたGM3Lactoneに対しても同等なウイルスの結合が見られた。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Sato et al: "Binding affinity of GM3 lactone for influenza virus" Glycoconjugate J.(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hashizume et al: "Selective Bindings of a Lectin for Phase-separated Glycolipid Monolayers" Chem.Lett.1998. 399-400 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sato et al: "Quantitative measurement of the interaction between ganglioside monolayers and wheat germ agglutinin(WGA)by a quartz-crystal microbalance" Biochim.Biophys.Acta. 1138. 82-92 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Sato et al: "Inhibition of 2,7-Dideoxy-7-fluoro-2,3-didehydrosialic Acid for Binding of Influenza Virus H1 Hemagglutinin to GM3" Chem.Lett.1998. 145-146 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤 智典: "生体膜モデルを用いて糖脂質の受容体機能を解析する" 化学と工業. 51. 1173-1177 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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