研究課題/領域番号 |
10134219
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
八島 栄次 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50191101)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 高速液体クロマトグラフィー / 多糖誘導体 / セルロースフェニルカルバメート / アミロースフェニルカルバメート / キラル充填剤 / 光学分割 / 不斉識別 / NMR |
研究概要 |
1. 酵素重合法を用いて合成した分子量が比較的小さい(重合度約60)アミロース誘導体がクロロホルムに可溶であることを見い出し、光学異性体との相互作用をNMRを用いて直接観察することができた。さらに、アミロースフェニルカルバメート誘導体の溶液中での構造を調べるために、二次元NOESYの測定をミキシングタイムを様々に変えて行い、得られた隣接プロトン間の交差緩和速度の値をもとに、アミロースフェニルカルバメート誘導体の構造が左巻きの3/4らせん構造である可能性の強いことを明らかにした。この結果をもとに、アミロースフェニルカルバメート誘導体と光学異性体が相互作用しているモデルを合理的に構築することができた。 2. 酵素重合法を用いて調整したアミロースフェニルカルバメ一ト誘導体の還元末端を一点でシリカゲルと化学結合した充填剤を用いて、様々のラセミ体の光学分割を溶離液にクロロホルムを用いて行い、その温度依存性から光学異性体の分離における熱力学的パラメータを算出し、NMRの結果と比較検討した。さらに、分離に及ぼす温度依存性がラセミ体の構造の微妙な違いによって大きく変化することを見い出した。アンソリル基を有するアルコールの場合、温度によって、溶出順序が逆転することが明らかになった。
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