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神経系におけるガングリオシドとsrcファミリーチロシンキナーゼLynの結合

研究課題

研究課題/領域番号 10134239
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

笠原 浩二  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 生命情報研究部門, 研究員 (60250213)

研究分担者 佐内 豊  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 生命情報研究部門, 研究員 (40150289)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードガングリオシド / スフィンゴ脂質 / srcファミリーキナーゼ / ミクロドメイン / カベオラ
研究概要

申請者は神経系におけるガングリオシドの機能の解明を目的として、抗ガングリオシド抗体で免疫沈降する際に共沈してくる蛋白質の同定を試みている。昨年度、抗ガングリオシドGD3抗体でsrcファミリーチロシンキナーゼLyn、カベオリンが共沈し、さらに小脳初代培養細胞表面上のGD3を抗GD3抗体でクロスリンクするとLynが活性化し80kDa蛋白質のチロシンリン酸化がおこることを報告した。今年度は、シグナル伝達におけるスフィンゴ糖脂質ミクロドメイン/カベオラの役割を解析する一環として、小脳初代培養細胞における非受容体型キナーゼLynと会合する受容体分子の検索を行なった。
ラット小脳初代培養細胞を^<35>Sメチオニンで代謝標識し、抗GD3抗休で免疫沈降したところ分子量135kDaの蛋白質(p135)が共沈した。^<125>I表面標識されること、PI特異的ホスホリパーゼC処理で培地中へ切り出されることから、GPIアンカー型の膜蛋白質であることがわかった。抗体による再免疫沈降の実験からp135はイムノグロブリンスーパーファミリーに属し神経突起伸長活性を持つ神経細胞接着分子TAG-1であることがわかった。次に小脳初代培養細胞のTAG-1を抗TAG-1抗体でクロズリンクしたところLynが活性化し80kDa蛋白質のチロシンリン酸化がおこった。さらにTAG-1およびLynはショ糖密度勾配遠心でスフィンゴ糖脂質ミクロドメイン/カベオラ画分に回収された。以上の結果は、TAG-1の接着シグナルがスフィンゴ糖脂質ミクロドメイン/カベオラにおいてLynを介して細胞内へ伝達されることを示している。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 笠原浩二ら: "スフィンゴ糖脂質ミクロドメイン/カベオラとシグナル伝達" 蛋白質・核酸・酵素. 43(16). 2522-2530 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ishii,A et al.: "Expression cloning and functional characterization of human cDNA for ganglioside GM3 synthase" J.Biol.Chem.273. 31652-31655 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 笠原浩二: "バイオマニュアルUPシリーズ分子生物学研究のための培養細胞実験法" 羊土社, (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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