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多元合金の規則・不規則構造研究のためのX線(放射光)異常散乱法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 10136247
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関いわき明星大学

研究代表者

橋本 眞也  いわき明星大学, 理工学部, 教授 (40005971)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード多元合金 / 規則格子 / 異常散乱法 / 放射光 / 短範囲規則性 / 長範囲規則度 / マイクロドメイン模型 / Cu_2Ni Zn
研究概要

不規則構造および規則構造の研究に関し以下の作業を進め有意義な結果を得た。
1. 短範囲規則度を持つ3元合金からのX線散漫散乱を異なる原子対からの部分散漫散乱強度の重ね合わせとして与えられる。その部分強度が負の値を持つ現象に関して、エネルギー的および回折学的議論は既に解決したが、構造的解釈が未解決であった。これに関して、マイクロドメイン模型を適用して"Microdomain Model Analysis on the Negative Partial Intensity in a Disordered Ternary Alloy"と題してActa Cryst.Aに投稿した。
2. 多元合金の規則構造は一般的に副格子上で異種原子の混合的な占有が存在する。また、多種類の原子の混合状態が発生するために、2元合金の場合のように、各原子に対してどの副格子を正しい格子として割り振るかという方法には限界がある。そこで、長範囲規則構造解析法としてそうした前提なしに実行できる方法を検討をした。これに関しては、"Effective Order Parameters in Long-range Ordered Multi-component Alloys"と題してActa Cryst.Aに投稿する準備をしている。
3. Cu_2NiZn合金(fcc)を500℃で熱処理した試料からのX線回折測定(CuKa)をした結果、110点に規則格子(長範囲規則性)反射が見つかった。これを放射光を使って、各吸収端近傍の5種類の波長に対して積分強度測定を行った結果、Cu-Ni対の部分強度が負の値を取り、CuとNiが副格子を混合占有することが明らかになった。しかし、現段階では上記の2.の長範聞規則度の精密な解析はできないでいる。実験上の誤差よるものであろうと判断し、99年4月に再実験を計画している。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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