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マルテンサイト変態におけるミクロ機構とメゾ組織

研究課題

研究課題/領域番号 10136254
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関(財)国際科学振興財団

研究代表者

鈴木 哲郎  国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (70045988)

研究分担者 下野 昌人  金属材料技術研究所, 計算材料研究部, 研究官
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードマルテンサイト変態 / 計算機シミュレーション / 分子動力学法 / 週期境界條件 / クラスター / ナノ粒子 / 金属結晶
研究概要

マルテンサイト変態におけるミクロ機構を計算機シミュレーションにより明らかにし、メゾ組織への発展を明らかにするために、変態過程中の個々の原子運動を追跡する分子動力学法を用いて研究を行った。しかし、現在入手可能な如何なる計算機を用いても、巨視的尺度を持つ試料中にある10^<23>個もあるすべての原子の原子を同時に扱う事は出来ない。
この分子動力学法における困難を避ける方法として、周期境界条件およぷそのParrinello andRahmanによる拡張が、殆どすべての分子動力学を用いる研究において採用されて来た。我々は、これらの方法をマルテンサイト変態に適用すると如何なる問題が起こるかを詳細に検討した。その結果、現在までに考えられたすべて周期境界条件およびその拡張は、マルテンサイト変態過程を分子動力学法を用いて研究するのに適切な条件を与えない事が明らかになった。
このように、現存する周期境界条件はマルテンサイト変態を研究するには用いる事が出来ないとすると、現在入手可能な計算機を用いて直接行える分子動力学法による研究は原子数が10^4個程度如何のクラスターあるいはナノ粒子と呼ばれる金属結晶に限定される事になる。しかし、幸運にも、最近はクラスターあるいはナノ粒子の実験的研究が急速に進展するに従い、それらが示すマルテンサイト変態をふくめて巨視的結晶とは非常に異なる振る舞いが注目される状況になり、我々が周期境界条件を用いずに行うクラスターあるいはナノ粒子に対する計算機シミュレーションの結果が直接最近の実験結果の理解を深めるのに役立つ事になってきた。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Suzuki, M.Shimono and Shozo Takeno: "Vortex on the Surface of a Very Small Crystal during Martensitic Transformation" Physical Review Letters. 82・No7. 1474-1477 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] X.Ren, K.Taniwaki, K.Otsuka, T.Suzuki, K.Tanaka, Y.Chum Lyukin: "Elastic constants of Ti_<50>Ni_<30>Cu_<20> alloy priorto Martensite Transformation" Philosophical Magazine A. 79・No.1. 31-41 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Suzuki and M.Shimono: "Simulation of Martensitic Transformation in Fe-Ni alloys" Proceedings of the third Pacific Rim Int.Conference. 1193-1198 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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