研究概要 |
グラファイト(黒鉛)微結晶にフッ素、リチウム,ヨウ素で化学的に飽和ドープした系ので電子状態について計算をおこない理論的知見を得た。微結晶の構造や電子状態を反映して、リチウムが負イオンになる場合があり、このことが総電荷移動量の飽和値を決めることを見出した。これに対しフッ素は炭素原子と直接反応し、sp^3結合を作ることを検証した。ヨウ素原子は水素-炭素結合を切り、炭素原子と弱く結び付く固有の反応があることがわかった。またカーボンナノチューブの有言の長さのラマン強度の理論計算、また磁場中の不純物状態の計算結果について発表した。これらの成果は、Carbon 98 をはじめ学会,論文、解説等に報告した。
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