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熱フィラメントアシストスパッタ法によるカーバイン複合簿膜の物性評価と制御

研究課題

研究課題/領域番号 10137223
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関信州大学

研究代表者

上村 喜一  信州大学, 工学部, 助教授 (40113005)

研究分担者 小沼 義治  信州大学, 工学部, 教授 (40020979)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードカーバイン(カルビン) / カーボン / ナノファイバー / スパッタ / 熱フィラメント / sp結合
研究概要

熱フィラメントアシストスパッタ法により作製したカーバイン複合薄膜について各種の評価を行った。
薄膜はグラファイト板をターゲットに用い,直流マグネトロンスパッタリングにより堆積させた。スパッタガスには純アルゴンを用いた。タングステンフィラメントを基板とターゲットの間に設置し,フィラメント温度を熱電子が放出される程度の高温に保つことにより結晶性炭素薄膜が得られた。
熱フィラメントアシスト法はダイヤモンドの気相成長法で広く用いられており,熱電子により励起された水素原子が大きな役割を果たしていることが知られている。しかしながら,本研究において開発した方法は原料にも雰囲気にも水素を一切用いないことがダイヤモンドの気相成長と大きく異なっており,本研究の特徴となっている。
走査電子顕微鏡による観察の結果,薄膜は通常見られる結晶粒の集合体として構成されている部分と,柱状の炭素結晶により構成されている部分とが存在することがわかった。この柱状構造はさらに細い繊維状の結晶が束になって形成されている。
透過電子顕微鏡による評価の結果,繊維状の炭素結晶は太さが数10nm程度であり,いわゆるカーボンナノチューブに近い太さであるが,ナノチューブとは異なり中空ではないことが示された。この部分について制限視野電子線回折を測定した結果,一次元結晶特有の縞状の回折パターンが得られた。
この薄膜について顕微ラマン分光法により,結晶結合の評価を行った。主要な結合はグラファイト結合であるが,部分的にsp結合からのラマン光も検出された。このことから,作製した薄膜にはカーバイン相が含まれていることが確かめられた。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.MATSUMOTO, Y.ONUMA and K.KAMIMURA: "SEM and TEM observation of carbon nano fibers prepared by hot filament assisted sputtering" 10th International Conference on Intercalation Compounds. 発売予定. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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