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化学反応法による炭素前駆体の合成と新相の探索

研究課題

研究課題/領域番号 10137228
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

竹市 力  豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (90126938)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード多孔性炭素フィルム / 多孔性ポリイミドフィルム / ポリ(ウレタン-イミド) / 熱分解 / 炭素化 / 細孔径 / 金属含有炭素化フィルム
研究概要

多孔性炭素化フィルムを作成することを目的とした。まず、ポリイミド前駆体とポリウレタンプレポリマーの反応でポリ(ウレタン-イミド)フィルムを作成した。そのフィルムを400℃で熱処理することにより、相分離しているウレタン部位だけを選択的に熱分解し、多孔性のポリイミドフィルムを作成した。さらに900℃で熱処理することにより、多孔性の炭素化フィルムを作成した。
ウレタンの一成分として芳香族のジイソシアナートである2,4-トリレンジイソシアナートを用いると、細孔の大きさはウレタン成分とイミド成分の比を変えてもほとんど変化せず、細孔の数が変化していった。一方、ウレタンの一成分として脂肪族のジイソシアナートであるヘキサメチレンジイソシアナートを用いると、ウレタン成分とイミド成分の比によって細孔の大きさが大きく変化することがわかった。以上から、ウレタン成分とイミド成分の化学構造やその比率を選択することによって、多孔性フィルムの細孔の大きさや数が制御可能であることがわかった。なお、ポリイミドフィルム中での細孔分布と炭素化フィルム中での細孔分布はほとんど同じであり、ポリイミドフィルム中の細孔構造がそのまま保持されて炭素化していることがわかった。
また、芳香族ポリアミドの芳香環に金属を配位させた高分子を合成し、そのフィルムの炭素化挙動を検討した。その結果、金属の導入により、炭素化が促進されることがX-線回折の測定からわかった。炭素化フィルムの電気伝導度も金属配位子の導入により高くなることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Takeichi, K.Nakajima et al.: "Polymide/Polymide Melecular Composite Films" High Performance Polymers. 10(1). 111-120 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.ZuO,Q.Xian,T.Takeichi: "Preparation and Properties of Novel Poly(Urethane-Imide)s" Polymer. 39(26). 6883-6889 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T Takeichi,Y.Eguchi et al: "Carbonization and Graphitization of BPDA/PDA Polyimide Films" Carbon. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] M.Zno and T.Takeichi: "Preparation and Characterization of Polycurethane-Imide)s" Polymer. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Takeichi,M.Zno,A.Ito: "Preparation and Properties of Porous Polyimide Films" High Performance Polymers. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Agag and T.Takeichi: "Synthesis and Characterization of Epoxy Film Cuved with Reactive Polyimide" Polymer. (印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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