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多孔性炭素材料を用いた希薄水溶液からの電解質の除去に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10137247
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関関西大学

研究代表者

小田 廣和  関西大学, 工学部, 教授 (30067756)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードporous carbon electrodes / capacitor / electrolytes / adsorption / activated carbon / pore-structure / functional groupes / surface area
研究概要

多孔性炭素材料の高い比表面積および導電性を利用し、水溶液中からの電解質の有効的な除去および電極の再生方法の開発を目的とした。昨年度は、このために通液式コンデンサー型除去装置を試作し、この除去特性に及ぼす電極活性炭の性状、電圧と電流値、流速などの諸条件に関する情報を取得した。性状が大きく異なる6種類の活性炭を用いて除去能を調べた結果、ミクロ孔が重要な役割を果たしていることが分かった。また、脱離操作により、電極の再生利用が可能であることが明らかになった。
本年度は、活性炭の電極試料を追加するとともに、電極表面の化学的な特性(アロイ化)、多成分系の除去特性および除去量の増大化などについても検討を加えた。除去に関与する炭素の表面・裏面の観点においては、同一出発原料の活性炭電極の場合、除去量はそのBET比表面積と極めて良い相関関係があることを認めた。表面の化学的な性質(アロイ化を含む)と除去特性については、炭素表面に導入した酸性官能基は、除去能を促進させる効果があった。この効果が官能基の帯電作用、親水性の改善あるいは炭素自体の電荷の変化に依るのかについてさらに検討を加えたい。炭素のアロイ化を進めて、新規電極の創製に発展させることを計画している。一方、多成分系の除去試験では、微量に混入する有機化合物は、初期の除去に対してはほとんど影響しないことが分かった。また、処理量の増大は、2組の装置を除去・再生の操作に交互運転することにより達成された。今後は脱離速度の向上、極限濃度についても広げたい。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Oda,N.Mitsui and T.Tomita: "Removal of electrolytes from dilute solutions using activated electrodes" International Symposium on Carbon. 492-493 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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