研究課題/領域番号 |
10139206
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小林 直樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 講師 (00262155)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 線形論理 / 型システム / デッドロック / 分散プログラミング言語 / 並行プログラミング言語 |
研究概要 |
分散・並行プログラミング言語のさまざまな高レベル機能を柔軟に提供するためには、言語の核となる基本プリミティブを安全にかつ効率良く実現することが重要である。そこで、本研究では、そのための基礎理論の研究を行なっている。本年度の主要な研究成果は次のとおり。 ● 分散言語の核言語のモデルとしての分散並行線形論理プログラミングの枠組の確立 線形論理に場所を表す様相記号を導入することによってえられる様相線形論理の論理式を用いて分散並行プロセスを表現する分散並行線形論理プログラミングの枠組を確立し、分散オブジェクトなどがその枠組の中で統一的に表現できることを示した。 ● デッドロックフリーダムを保証する型システムの一般化 昨年度までに、特定の通信チャネルの使用順序に関する制約を型情報としてとりいれることによって並行プロセスの部分的デッドロックフリーダムを保証する型システムを構築することに成功したが、本年度はこの型システムを一般化し、各チャネルの使い方をプログラマが柔軟に宣言できるような機構を導入し、そのように宣言されたチャネルに関してもデッドロックフリーダムが保証されるようにした。 ● 型システムに基づく静的メモリ管理 高レベル機能を核言語を用いて実現した場合の非効率性の問題を解決するため、本年度は特にメモリ管理の間題に焦点を絞り、従来の型システムを拡張することによって得られるメモリアクセスに関する静的情報を利用したメモリ管理方式の研究を行なった。
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