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コンテンツに適応する発展的ソフトウェアの構成法

研究課題

研究課題/領域番号 10139226
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

渡邉 勝正  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60026078)

研究分担者 高木 一義  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (70273844)
木村 晋二  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20183303)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード発展するソフトウェア構成法 / 細胞プログラミング / Pocエディタ / 能動形計算モデル / 能動関数 / 動的結合機構 / 再構成可能プロセッサ / ハードウェア / ソフトウェア協調設計
研究概要

本研究では,「ソフトウェアの設計・開発時には適用範囲を設定できない処理対象をもつソフトウェア」の発展的な構成法を,その実現方式を含めて研究している.
平成9年度では,ソフトウェアの機能(仕様)を拡張させながら プログラムを、溝成する過程を追跡して,その結果,「細胞に基づくプログラミング(Poc)」の方針を打ち出した.細胞によるプログラミングでは,プログラムを.細胞の集まりで構成する.その特徴は,その前条件が満たされた時点で,自ら起動する能動細胞を導入していることである.
平成10年度では,実際にPocエディタを作成した.これは,単なるエディタ機能に加えて,細胞のグループを集めて1つのCプログラムに結合する機能も持っている.それを用いていくつかのプログラムを記述し問題点の検討と評価を行なった.その経験から,「能動形計算モデル」を提案した.能動形計算モデルは,前条件により能動的に起動する関数と,その起動を制御する部分とから構成されており,完全自律型関数と他から起動される受動型関数の中間的な性質をもつモデルである.
Pocの効率的な実現機構については,動的結合機構や,再構成可能なハードウェア部分をもつコンピュータの構成を検討した.ソフトウエアが発展的に拡張していくためには,新しい概念の導入とそれを表す新しい言語に加えて,それらの実現を支援するコンピュータアーキテクチャの機構が有効になると考えて,ハードウェア/ソフトウェア協訓設計に関連する研究を進めた.また,Pocの能動細胞の特長だけを抽出して,能動形計算モデルを導入し、C言語に,ある条件によって自ら起動する能動関数の定義を追加した.それに基づいた,新しいアルゴリズムを考えるとともに,並列計算機によって複数の能動関数が並列に動作する状況を調べた.
今後は,能動形プログラムの言語プロセッサを開発して、手指動作の記述の解析,英文契約書の草案作成の支援などの実際の問題で,プログラムを発展的に溝成する方法を求めていく.これらは,いずれも,プログラムの仕様の拡張を余儀なくされる問題である.また,能動形プログラムの実行に適した新しいコンピュータアーキテクチャの検討を進める.このように,「発展するソフトウェア」を,変化するハードウェア/ソフトウェアの両面から研究を進めて行く.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 渡邉勝正、木村晋二、相良かおる、高木一義: "能動形プログラミング-Active programming." 日本ソフトウェア科学会,PPL'99. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤康史、高木一義、木村晋二、渡邉勝正: "可変なハードウェアを持つ計算機システムのためのアプリケーション開発手法" 日本ソフトウェア科学会,PPL'99. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Nakamura, S.Kimura, K.Takagi, K.Watanabe: "Timing Verification of Sequential Logic Circuits Based on Controlled Multi-clock Path Analysis" IEICE Trans, on Fundamentals.E81-A,12. 2515-2520 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 小川 修、高木一義、伊藤康史、木村晋二、渡邉勝正: "変数のビット幅の最適化に基づくCプログラムからハードウェアの生成" 電子情報通信学会 信学技報. VLD99-145. 33-40 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 木田裕之、高木一義、〓松竜盛、木村晋二、渡邉勝正: "再構成可能部を持つJavaプロセッサ" 1999年電子情報通信学会総合大会 シンポジウム講演. SA-2. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 相良かおる、渡邉勝正: "英文契約書における内容の抽出" 情報処理学会 自然言語処理. 128-22. 159-166 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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