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カイラルフェルミ粒子の統一理論における起源

研究課題

研究課題/領域番号 10140205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

藤川 和男  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (30013436)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードゲージ理論 / 超対称性 / BRST対称性 / アノーマリー / カイラル対称性
研究概要

今年度は、超対称性を持つゲージ理論の量子論に係わる基本的な問題をまず考察した。具体的には、Lorentz共変に量子化した場合には、一般にゲージ固定により超対称性が破れることになる。このことは、超対称性の代数関係が変更を受けることを示している。他方、超対称性の応用においては、その代数関係とくにその中心拡大が重要になる。従って、量子化に伴うゲージ固定による人為的な対称性の破れを、物理的に意味のある量の中で如何に明確に分離するかという問題が重要になる。われわれは、いわゆるBRST対称性を使った定式化では、この問題は非常に明確に定式化できることを示した。
また、超対称性を持つ理論では、双対性の議論において二つの双対な理論において量子異常の一致という重要な要請がおかれる。とくにN=1超対称な理論における量子異常は非常に奇跡的に一致すると言われているが、その背後に何か統一的な描像とか機構が存在しないかを考察した。この考察において、より大きなゲージ群からある種の対称性の破れにより、二つの双対な理論が生じるという描像を描くと量子異常の一致が比較的組織的に理解できることを指摘した。しかし、この問題の本当の理解は将来に残されている。
最近、ゲージ理論の少し異なる定式化としての格子ゲージ理論において、フェルミ粒子とくにそのカイラルな性質の理解で大きな進歩が見られたが、この格子ゲージ理論の発展と著者が過去に提案していた連続理論でのカイラル対称性の扱いの関係を明確にした。適切な定式化を行えば、連続理論と格子理論がほとんど同等に扱うことができることがわかり、今後の発展が期待される。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Fujikawa: "BRST gauge fixing and the algebro of global supersymmetry" Nuclear physics B. B521・2. 401-415 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fujikawa: "Fluctuation-dissipation theorem and quantum tunneling with dissipation" Phisical Review E. E57・5. 5023-5029 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fujikawa: "Fluctuation-dissipation theorem and quantum tunncling with dissipation at finite temperature" Physical Review E. E58・6. 7063-7070 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fujikawa: "Comment on anomaly matching in N=1 supersymmetric QCD" Progress of Thesretical Physics. 101・1. 161-170 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Fujikawa: "A continum limit of the chiral Jacobian in lattics gauge theory" Nuclear Physics B. (in Press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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