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超対称大統一模型におけるフレーバーの物理

研究課題

研究課題/領域番号 10140216
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 実  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70273729)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード超対称性 / 大統一模型 / 超重力 / レプトンフレーバーの破れ / ミューオンコライダー / 質量行列 / スカラーレプトン / μ→eγ
研究概要

超重力による超対称性の破れを仮定したSU(5)超対称大統一模型ではレプトンフレーバーの破れが起る。しかし、SU(5)模型では右巻きのスカラーレプトンにのみフレーバー混合が起るため典型的なレプトンフレーバーを破る過程であるμ→eγ崩壊の分岐比は現在の上限値よりかなり小さくなる。これはSO(10)模型などと異なるSU(5)模型の特徴と考えられてきた。これに対し、我々は一般に存在すると考えられる高次元演算子の効果を考慮すると左巻きのスカラーレプトンにもフレーバー混合が起ることを指摘し、この効果を取りいれてμ→eγ分岐比を計算した。その結果、この分岐比は高次元演算子の効果を考えない場合に比べて数桁増大することがあり、現在の上限値に近づくことが分った。最近のスーパーカミオカンデの大気ニュートリノに関する実験結果はレプトンフレーバーの破れを示唆している。この実験結果を右巻きのニュートリノを超対称標準模型に導入することにより説明することができる。この場合、超重力による超対称性の破れを仮定すれば、第2第3世代の左巻きのスカラーレプトンの間に大きなフレーバー混合が期待される。この枠組で、ミューオンコライダーおよび電子陽電子衝突型線型加速器における左巻きスカラーレプトンの生成崩壊過程でどの程度の大きさのレプトンフレーバーの破れを検出し得るかを明かにした。SO(10)超対称大統一模型におけるクオーク・レプトンの質量および混合についても調べた。
クオーク・レプトンが少なくとも2つの10次元表現と1つの反126次元表現のHiggs場と結合しているような模型ではニュートリノの質量行列はクオークおよび荷電レプトンの質量行列の線型結合で表される。このような模型で、既知のクオークおよび荷電レプトンの質量や混合を説明しつつ、太陽および大気ニュートリメ、実験から期待されるニュートリノの質量および混合を説明できることを示した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] J.Hisano, Daisuke Nomura, Yasuhiro Okada, Yoshiro Shimizu, Minoru Tanaka: "Enforcement of Mu---→E GAMMA in the Supersymmetric SU(5) gut at large tan BETA" Physical Review. D58. (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kinya Oda, Eiichi Takasugi, Minoru Tanaka, Masaki Yoshimura: "Unified explanation of quark and lepton masses and mixings in the Supersymmetric SO(10) model" Physical Review. 発表予定.

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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