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輻射バーバー散乱による電子陽電子衝突型加速器のルミノシティの測定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10140225
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

上原 貞治  高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (70176626)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード電子陽電子衝突型加速器 / ルミノシティモニター / 結晶シンチレーター / 輻射バーバー散乱 / 高エネルギー光子 / 放射線損傷 / 素粒子検出器
研究概要

本研究の本年度における実績としては、(1)すでにプロトタイプとして製作中であったゼロ度ルミノシテイモニタ(ZDLM)の性能を評価し、これに改良を施すことにより実機として使用可能なものに仕上げたこと、(2)検出装置一式をKEKB加速器の所定の場所に据え付け、加速器の運転に伴って発生された高エネルギーガンマ線を検出したこと、(3)1日24時間安定してデータを収集できるシステムを構築したことが挙げられる。
X線によるバックグラウンド、および、フォトダイオードの放射線損傷を防ぐために、ZDLM本体に対して鉛板やタングステン合金ブロックなどで厳重にシールドをした。また、検出器周辺の放射線レベルを常時モニタするために、小型の電離箱を取り付けた。さらに、放射線のエネルギーなどによる温度上昇を測定するためのセンサも取り付けた。これらの信号の処理がBELLE検出器制御室でなされるように約70mのケーブルを敷設した。
1998年11月、ZDLM一式をKEKB加速器のリング付近、衝突点での電子ビームの進行方向の下流約9mに設置した。加速器の試運転が12月より始まり、電子ビームが入射された最初の日から入射時にこぼれた電子によると思われる信号を検出した。ビームが安定して蓄積されるようになってからは、電子ビームが残留ガスあるいは加速器を形成する物質と衝突して発生される制動輻射光子が検出されるようになった。1999年2月、KEKBでの電子陽電子ビームの最初の衝突試験が行われた。衝突時刻のデータには、輻射バーバー散乱によると思われる信号強度の増加が見られた。これが間違いなく輻射バーバー散乱による信号であるかどうかについては、まだ衝突試験が1度しか行われていないこと、ルミノシテイの値が別の方法で測定されていないことから、確認がなされていない。データ収集系は安定して働いており、今後の加速器運転の調整に貢献できる見通しがたった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上原貞治: "BELLE検出器用ゼロ度ルミノシティモニタ" 高エネルギーニュース. 17巻4号. 84-87 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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