研究分担者 |
酒井 能具 三菱重工業, 下関造船所, 浄化担当次長
石川 宗孝 大阪工業大学, 工学部, 助教授 (80101070)
浮田 正夫 山口大学, 工学部, 教授 (60035061)
森岡 弘 宇部工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (00249848)
深川 勝之 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20043870)
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研究概要 |
1. 研究目的 内湾・河川・湖沼等を利用する水産増殖技術は海外各地へ輸出され,地域産業の振興に貢献している一方で,養殖の自家汚染による水域汚濁が深刻となっている。本研究は養殖の自家汚染を防止し生産性向上と環境破壊防止を図るゼロエミッション型水域浄化システムの技術開発を目的とする。 2. 研究成果 本技術は自然界生態系の浄化力を利用したもので,構成生物は魚類,細菌類,植物(微細藻類含む),小動物(動物プランクトン・底生動物含む)であった。この自然浄化力を強化する各要素技術は(1)水流制御,(2)直接水浄化,(3)底質改善および(4)利用植物の回収と飼料への変換に分類された。増殖系における物質フローの解析及び各要素技術の開発を行った。飼料→魚→バクテリア→藻類までの物質フローの解析及び各要素技術はほぼ確立できた。 3. 今後の課題 現在、藻類→バクテリア→飼料→小型魚→大型魚及び無機栄養塩→野菜→食料の経路に必要な各要素技術について実験・検討中である。今後の課題として、全循環経路の物質フローを把握し,その実用化システム及び経済性評価を行うことである。
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