研究課題/領域番号 |
10141221
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
小澤 正邦 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30252315)
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研究分担者 |
鈴木 傑 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50024287)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ゼロエミッション / 窯業 / 陶磁器 / セラミックス / 原料 / 産業連関 / 地域 |
研究概要 |
陶磁器産業におけるゼロエミッション化のために必要な考え方および資源再配分による産業構造変化について考察した。本研究では、陶磁器技術に関係する個別の技術研究・開発に先行する陶磁器産業の特質の抽出を行い、個別製品における製造工程の調査を実施するとともに、産業全体の構造からくる特質を把握するため、産業連関性を調査した。陶磁器産業の特質として、製造工程で物質の状態変化を高温での固体-固体間の化学的相互作用を利用する点があげられる。焼成でのエミッション物質(排ガス)は炉の設計に依存するところが大きい。エネルギー収支の観点からみると、物質変化のためのエネルギー使用量が大きいことは明らかであるが、これはセラミックス製造の本質として避けられない。産業連関性については、投入としては、原料、エネルギー、包装、輸送が大きな割合を占めており、また産出物の行き先としては、陶磁器産業への回帰、住宅関連、飲食店、重電、家具のような生活関連産業への移動が主体であり、快適な生活に欠かせない素材・製品を提供している。、陶磁器プロセスでは物質の安定性が飛躍的に高まり長期の放置にも安心な材料として再生できる可能性がある。陶磁器産業におけるゼロエミッション化への考え方として、この点を活かし産業全体の内での一つのプロセスとして位置付け、産業連関の循環構造を創製に参画することが重要である。陶磁器産業は、本質的に環境調和型の生産業種であり、窯炉技術や物質処理技術のポテンシャルが高く、他産業との連関を深めることによってその技術が産業間ゼロエミッションのなかで活かすことができるものと期待される。
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