研究課題/領域番号 |
10141234
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
後藤 雅弘 九州大学, 工学部, 助教授 (10211921)
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研究分担者 |
古崎 新太郎 九州大学, 工学部, 教授 (40011209)
上江洲 一也 九州大学, 工学部, 助手 (40253497)
久保田 富生子 九州大学, 工学部, 助手 (60294899)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | ゼロエミッション / リサイクル / 希土類金属 / 溶媒抽出 / 膜抽出 / カリックスアレーン / ブラウン管 / 蛍光体 |
研究概要 |
希土類金属は、先端産業において各元素に特有の機能を生かして多様な用途があり、国内における需要は年々増大している。しかし、我が国の希土類原料の自給率はゼロであるためにその供給および価格は世界の経済情勢に大きく影響を受けることが懸念されている。年々蓄積する使用済み製品は有効な希土資源と考えられる一方、環境汚染防止の観点から廃棄物の再生利用が提唱されておりその一環として希土のリサイクルも注目されるようになった。本研究では希土類金属の最近の使用およびスクラップの状況を調査し、新規合成の包摂型化合物p-tert-オクチルカリックス[4]アレーンカルボン酸誘導体(^tOct[4] CH2COOH)を用いた溶媒抽出法の使用済み製品からの希土リサイクルへの適用の検討を行った。調査の結果、希土リサイクルに重要な条件は、(1)製品回収システムの確立、(2)再資源化技術の確立、(3)経済性であることが明らかになった。 抽出剤としてカリックス[4]アレーンカルボン酸誘導体を用い、テレビのブラウン管(蛍光体)からの希土類回収について検討した結果、包摂化合物の使用によって、希土類金属に対する抽出能力ならびに選択性が著しく増大することが明らかとなった。溶媒抽出法による、希土類回収の有効性が示された。今後は、様々な廃棄物資源に対して、本系で開発した溶媒抽出法による希少金属の回収プロセスを検討する予定である。
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