研究課題/領域番号 |
10141248
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
牛久保 明邦 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (60078219)
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研究分担者 |
雨木 若慶 東京農業大学, 農学部, 講師 (70175925)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 食品産業 / 廃棄物 / コンポスト / 腐熟度 |
研究概要 |
食品産業の製造工程から発生する産業廃棄物(汚泥、植物性残渣、動物性残渣、廃プラスチック、ガラスくず、金属くず廃油及び焼却灰・もえがら)並びに事業系一般廃棄物(可燃性及び不燃性容器包装、可燃性及び不燃性一般廃棄物)の発生量について調査した。1事業場の平均廃棄物発生量は、年間約13,750トンでその構成は、汚泥が約78%を占めていた。食品産業廃棄物の再資源化率は、全廃棄物平均で11.4%で、汚泥を始め未利用有機資源の再資源化の主流はコンポスト製造である。次に、食品コンビナートの汚泥を主原料とするコンポストを用いて、食品産業廃棄物コンポストの腐熟度判定法の確立するための実験を実施した。分析試料として、ほぼS日間の間隔でスクープ型コンポスト装置の一次発酵側で投入口から4カ所、二次発酵側から5カ所、計9カ所において発酵日数を異にする試料を採取、常法に従って化学分析を実施した。同一試料の汚泥1(重量比)に対して1:5、l:10及び1:20の倍率で抽出した液の濾液にコマツナを用いて発芽試験を実施すると同時に水抽出液中の発芽抑制物質の分析を実施した。コンポスト化製品のC/N比は、60日の発酵期間を過ぎても7〜8前後で投入当初とほとんど変化しなかった。また、陽イオン交換容量(CEC)、他の無機成分は顕著な変化は見られず腐熟度判定の指標にはなり得なかった。水抽出液によるバイオアッセイでは、水抽出倍率1:5において発芽(発芽歩合、発芽勢、平均発芽日数及び発芽係数)に顕著な抑制が認められた。水抽出液中の分析結果から発芽抑制時点での有機酸(C1〜C6)量の総計が6,000mg/L以上で発芽抑制が現れ、抽出倍率1:5では全期間中高濃度で推移した。以上の結果から、バイオアッセイによる腐熟度判定の水抽出倍率1:5を用いることを提案する。
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