研究課題/領域番号 |
10141254
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
秋山 友宏 宮城工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (50175808)
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研究分担者 |
張 興和 東北大学, 素材工学研究所, 助手 (40292271)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 製鉄業 / 熱 / 物質 / 循環 / エンタルピー / キクセルギー / 共生 |
研究概要 |
製鉄業における連続的につながる各種プロセス(コークス炉・CDQ、焼結機・クーラー、高炉・熱風炉、転炉、連続鋳造、連続加熱炉、焼鈍炉、溶融亜鉛めっき無酸化炉、発電設備、酸素製造設備他)の最新操業データを昨年度は収集した。この結果に基づき、本年度は主に熱の流れを解明する目的で修正エンタルピー法を使用して、その流れを明らかにした。 得られた結果は廃物、廃熱の発生場所およびその量を明確に示した。さらに本年度は製鉄所内のエクセルギーフロー解析を行い、量のみならず、「質的」な評価も明らかにすることができた。その結果回収率はエンタルピー基準で17.5%、エクセルギー基準で25%であることを示した。中低温の廃熱量は極めて多いこと。また、一方で1000℃を超える廃熱も手付かずで依然として存在しており、その回収技術の開発が鍵を握ることを示唆した。 データは現行のほか、省エネ前、予想される近未来のデータを揃えることにより歴史的変遷を明らかにした。理論最小エクセルギー量に対する到達度の観点から整理し、技術的進捗状況を定量的に評価した。その結果近未来には鉄鋼業の技術は飽和に到達すること。それを打破するためには鉄鋼業のみならず、異業種との共生を図ることが有望であることを示唆した。
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