研究分担者 |
山口 高平 静岡大学, 情報学部, 教授 (20174617)
元田 浩 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (00283804)
北川 源四郎 統計計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (20000218)
鈴木 英之進 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (10251638)
森下 真一 東京大学, 新領域創成科学研究科, 助教授 (90292854)
荒木 徹 京都大学, 理学研究科, 教授 (50025433)
新島 耕一 九州大学, システム情報科学研究科, 教授 (30047881)
矢田 勝俊 大阪産業大学, 経営学部, 講師 (00298811)
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研究概要 |
知識発見のプロセスは,データの計測に始まり,その解析により対象物等に対する新たな知識の同定に至るまでの様々の要素からなる.本研究では,実際の発見活動を通してその要素とプロセスを分析し,このプロセスをコンピュータを使って効率化するための戦略を構するための指針となる諸技術及び概念を開発した. 具体的には,viewという概念を定式化し,ゲノムデータベース等からの知識発見を支援するための多目的知識発見支援システムHypothesisCreatorを設計開発した.これはC++を用いたオブジェクト指向クラスライブラリで,GPLのもとで公開した.また,様々の要素技術の開発とその応用システムが開発された:法則発見システム,ニューラルネットを基礎技術とした数法則の発見システムRF6.2,分割エントロピー最小化や領域ルールの重みつき多数決による属性の予測法,バイアスを探索する知識発見システムCAMLETの開発と証券市場の分析,サポートベクターマシーン等を用いた例外規則の発見法,パターン抽出アルゴリズム等を用た文学作品からの表現特徴の抽出,規則導出等による医療データベースからの知識発見法,時系列解析や部分回帰モデルによる空間系列データの自動特徴抽出法,信号解析等の技術による衛星データ等からの地球磁気圏の構造の推定等,クーポン配布手法やロイヤルカスタマーの発見法,レーザ計測による噴霧データ及び燃焼データからの噴霧燃焼の空間構造等の抽出法,仮想化人体のナビゲーションよる知識発見法,複雑な分子スペクトルの解析法,ウェーブレットとエントロピー最大化学習による画像データからの構造発見,非平衡熱力学による時系列データからの統計法則の発見法,GAやSOMによる衛星画像からの知識発見支援システムなどで成果をあげた. また,発見科学全体に関わったものであるが,森下真一・宮野悟編「発見科学とデータマイニング」,bit別冊号,2000(共立出版)及び、S.Miyano et al.(eds),Surveys on Discovey Science,IEICE Transaction on Information Systems,E83-D,No.1,2000を編集し,発見科学を体系的にまとめた.
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