• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

自己組織的手法による辞書知識ベースの作成

研究課題

研究課題/領域番号 10143209
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

黒橋 禎夫  京都大学, 情報学研究科, 講師 (50263108)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード国語辞典 / 知識ベース / 意味解析 / 自然言語処理 / 名詞句「AのB」 / 意味分類 / 自己組織化
研究概要

自然言語を知的に処理するシステムを実現するためには,それと同じだけの柔軟さをもつ自然言語自身によって規則,知識を記述し,それを計算機が直接利用するような枠組みを考える必要がある.本研究では,そのような考え方による自然言語処理の手始めとして,国語辞典の定義文そのものを知識ベースとして利用し,日本語の自動解析の中で非常に難しい問題とされてきた名詞句「AのB」の意味解釈を行う方法を考案した.
従来の名詞句「AのB」の意味解析の研究では,句の意味関係について,対象,範疇,結果,目的,道具というように分類を設定することを基本としていた.しかし,どのような粒度でどれだけの関係を設定したとしても,その境界上の,あるいはどちらともとれるような名詞句が存在し,分類の基準を明確に保つということが不可能であるという問題があった.
本研究では,この問題を国語辞典定義文を知識ベースとみなして直接利用することで解決した.たとえば,「ラグビーのコーチ」であれば,「コーチ」の定義文「スポーツで、そのやり方などを教えること。また、その人。」の中の「スポーツ」に「ラグビー」を対応付けることを意味解釈とするのである.このような方法によって,名詞句150個を解析する実験を行った結果,77%の句について正しい解釈をえることができた.
今後は,辞書の定義文中に頻繁に現れる表現をまとめることにより,辞書全体を縮退化(簡単化)するという方向で辞書の構造化を進める予定である.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sadao Kurohashi: "Construction of Japanese Nominal Semanlic Dictionary using “ANOB" Phreses in Corpora" Proc.of CLONING・ACL'98 workshop on the Computational Treatment of Nominals. 33-38 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 黒橋 禎夫: "国語辞典を用いた名詞句「AのB」の意味解析" 情報処理学会研究会 自然言語処理. 129. 109-116 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi