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天然放射性核種をプローブとするエアロゾルの挙動解明

研究課題

研究課題/領域番号 10144214
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

百島 則幸  九州大学, 理学部, 助教授 (80128107)

研究分担者 杉原 真司  九州大学, 理学部, 助手 (10253402)
岡井 富雄  九州大学, 工学部, 講師 (50150488)
前田 米蔵  九州大学, 理学部, 教授 (30037262)
大崎 進  九州大学, アイソトープ総合センター, 教授 (90037276)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードエアロゾル / 降下物 / 雨 / 気象 / Pb-210 / Be-7
研究概要

大気中エアロゾルに含まれている数種類の放射性核種の分析を行い、大気中エアロゾルの動態を明らかにすることを目的とした。
【実験】
九州大学農学部演習林(篠栗地区)と九州大学構内(箱崎地区)に水盤を設置して、月間全降下物を採取した。両地区は約8km離れている。試料は蒸発乾固した後、ガンマ線スペクトルを測定した。Be-7とPb-210が検出された。また、九州大学構内では降雨日のみに水盤を設置して雨に含まれるBe-7とPb-210を測定した。エアーサンプラーにより大気粒子を捕集し、大気エアロゾル中のBe-7とPb-210の測定を行った。
【結果】
篠栗地区と箱崎地区の月間降下物のBe-7とPb-210は同じような季節変化を示した。すなわち、6月と7月に降下量が最も多く、8月に最低を示した。両地区は約8km離れているが、大気降下物はある範囲では同じ程度であることを示唆している。また、Be-7とPb-210ではその起源(Be-7は大気上層、Pb-210は地表面)が異なっているが、同じような季節変化をしていることから、大気中で同様な挙動をしていると考えられる。月間降下量と雨量の関係をみると、雨量に比例した降下量を示しているように見えるが、一致しない部分もあり、気団との関連も考える必用があることを示している。
エアーサンプラーに捕集されたBe-7とPb-210は、採取前の気象条件に依存していることが明らかになった。降雨の直後の晴天の日では低い値を示すことが多く、降雨によるエアロゾルの除去が働いていることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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