研究課題/領域番号 |
10145104
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小林 猛 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10043324)
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研究分担者 |
関 実 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80206622)
末永 智一 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70173797)
岡野 光夫 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00130237)
飯島 信司 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00168056)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
130,200千円 (直接経費: 130,200千円)
2000年度: 42,900千円 (直接経費: 42,900千円)
1999年度: 43,600千円 (直接経費: 43,600千円)
1998年度: 43,700千円 (直接経費: 43,700千円)
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キーワード | ダブルターゲテリング / 温熱療法 / 磁性微粒子 / 温度感受性高分子ミセル / スキャン型化学蛍光顕微鏡 / 受容体介在遺伝子輸送技術 / プロタミン修飾脂質 / 植物細胞分離 / 時間的ターゲティング / 空間的ターゲティング / ミサイル薬剤 / 温度感受性ポリマー / 遺伝子導入 / 細胞分離 / 走査型電気化学顕微鏡 / 接着阻害活性 / タキソール生産 / 細胞ターゲティング / 薬物放出 / 超マイクロデバイス / 細胞イメージ変化 / 転移阻害性ポリマー / マッピング |
研究概要 |
高度な機能を持つターゲテリング素子の開発やダブルターゲティング能を有する分子システムの構築について研究した。小林は、磁性微粒子を用いたガン温熱療法を研究している。そこで、このような2つの重要項目を満たすため、空間的かつ時間的にターゲテリング可能な高機能磁性微粒子の開発を試み、新規なガン温熱治療法の開発に関する研究を行った。すなわち、磁性微粒子への抗体結合法の開発、作成した抗体結合磁性微粒子を用いた腎ガンの温熱療法を試み、動物実験で70%以上の治療効果を得た。岡野は温熱療法において、特定の腫瘍組織を局部的に加温することで部位特異的に抗ガン剤を放出することが可能な温熱感受性高分子ミセルを作製した。末永は、スキャン型電気化学顕微鏡(scanning electrochemical microscopy, SECM)とスキャン型化学蛍光顕微鏡(Scanning chemiluminescence microscopy, SCLM)を開発し、ガラス基質に固定化したHorse radish peroxidase(HRP)の観察を行った。両システムは、微少電極を先端に用いた測定系であり、これにより固定化した酵素の活性を視覚化して示すことができる。飯島は、遺伝子の導入における効率と特異性をより高めるため、従来の受容体通過型の遺伝子輸送技術を、インシュリンやガラクトースのようなリガンドとなるような残基を用いることで改良した。さらに、DNAと脂質小胞の複合体形成の際、プラスミドDNA溶液中にprotamineを添加することでDDAB遺伝子導入法をさらに向上させることに成功した。関は、植物細胞の異種度(heterogeneity)を評価し、物質生産能の高い細胞を異種細胞の混在下から生物的に標的化することで、新規の細胞分離技術を確立することを試み、画像処理技術、特異的吸着システム、微少チャンネルを用いた水系二相分離システムの効果を確認した。
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