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DNA-糖鎖コンジュゲートの合成と細胞標的性をもつ新規アンチセンス分子への応用

研究課題

研究課題/領域番号 10145223
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

松浦 和則  名古屋大学, 工学研究科, 助手 (60283389)

研究分担者 小林 一清  名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10023483)
研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードDNA / 糖鎖 / ジアゾカップリング / ヌクレアーゼ耐性 / レクチン認識能
研究概要

近年、さまざまな先天性・後天性疾患の治療や症状の緩和のために、遺伝子レベルで治療を行うアンチセンス療法などの遺伝子治療が注目を集めている。一方、T偶数系のファージは、グルコースを側鎖にもつシチジンを含むDNAを持っており、これは宿主に感染したときに制限酵素などにより切断されるのを抑制していると考えられている。本研究では、これを模倣し、DNAに細胞標的性を持たせるために、DNA-糖鎖コンジュゲートを簡便な方法により合成した。
末端に芳香族アミノ基を持つラクトース誘導体を合成し、サケ精子DNAへのジアゾカップリングにより、DNA-ラクトースコンジュゲートを得た。DNAへのラクトースの導入率は、グアニン含量にほぼ比例して増加しグアニン選択的に糖鎖が導入されていることがわかった。得られたDNA-ラクトースコンジュゲートは、B型二重らせん構造を保持していることがCDスペクトルによりわかった。また、二重鎖の安定性は大幅に向上した、DNase IおよびExonuclease IIIに対してある程度の耐性を示すことがわかった。次にコンジュゲートのレクチン認識能力をゲルシフトアッセイおよび蛍光スペクトルにより検討した。β-Gal末端を認識するRCA_<120>は2.4×10^5M^<-1>の結合定数で結合したが、非特異的なレクチンであるCon Aにはほとんど結合しなかった。また、同様の方法により、プラスミドDNAに対してもラクトース誘導体を導入することができた(導入率約3%)。得られたコンジュゲートは、レクチン認識能、ある程度の制限酵素耐性をもち、さらに未修飾プラスミドと同様にin vitro転写を行うことが出来る事がわかった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kazunori Matsuura: "Synthesis of DNA-carbohydrate conjugate via dlazocoupling : A new class of modified DNA with enhanced stability and lectin-recognition ability" Chemistry Letters. No.3. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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