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パイロット素子を表層に提示したウイルス様ナノスフィアによる遺伝子ターゲティング

研究課題

研究課題/領域番号 10145249
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

片岡 一則  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)

研究分担者 長崎 幸夫  東京理科大学, 基礎工学部, 講師 (90198309)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードウイルス / 高分子ミセル / ナノスフィア / DNA / ブロック共重合体 / ポリイオンコンプレックス / 遺伝子治療 / ルシフェラーゼアッセイ
研究概要

1) ブロック共重合体の合成については、(1)DNA担持ミセルの特性解析用に、これまで本研究グループで合成法を確立し、様々な組成で構造制御が可能なポリエチレングリコール(PEG)-ポリリシンブロック共重合体(PEG-PLys)の調製、(2)パイロット素子をミセル表層に連結するために、PEG末端に定量的にアルデヒド基を有する末端反応性PEG-ポリ(ジメチルアミノエチルメタクリレート)ブロック共重合体(PEG-PDMAEMA)の新規合成、という二つのテーマを推進した。(1)については順調に合成が進捗し、様々なポリリシン鎖長を有し、かつ分子量分布の狭いブロック共重合体を得た。(2)については新たな合成法の確立が必要であった。そこで、酸処理によって容易にアルデヒド基に変換が可能なアセタール(3,3-diethoxy-1-propanol)の金属アルコキシドを用いて、逐次的にエチレンオキシドとDMAEMAの重合を行い、首尾良く目的のブロック共重合体を得ることに成功した。このブロック共重合体の末端アセタール基は弱酸処理によって定量的にアルデヒド基に変換されることも確認した。
2) PEG-PLys,PEG-PDMAEMAのいづれの系においても、DNAとの会合によってミセル形成が確認された。特に、合成が先行したPEG-PLys系については、詳細な解析を行い、(1)粒径80nm程度、(2)ミセル化によって核酸分解酵素に対する耐性が飛躍的に向上、(3)PEGが外殻となり、荷電を有する内核を遮蔽するcore-shell構造を形成、といった物理化学的特徴が明らかとなった。さらに、この系について、ルシフェラーゼ活性より遺伝子発現効率を評価した。その結果、PLys鎖が長くなり、安定性が増すに徒って高い遺伝子発現効率が得られ、かつ、その効率は、現在広く用いられている遺伝子導入用カチオン性脂質集合体であるリポフェクチンを凌駕することも明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Yasugi: "Preparation and characterization of polymer micelles from poly(ethylene glycol)-poly(d,I-lactide)block copolymer as potential drug carrier" J.Controlled Release. (in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] A.Harada: "Chain length recognition: Core-shell supramolecular assembly from oppositely charged block copolymers" Science. 283. 65-67 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] N.Nishiyama: "Preparation and characterization of self-assembled polymer-metal complex micelle from cis-dichlorosiammine platinium(II) and poly(ethylene glycol)-poly(α,β-aspartic acid)block copolymer in an aqueous medium" Langmuir. 15. 377-383 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kataoka: "Effect of the secondary struoture of poly(L-lysine)segments on the micellization in aqueous mibeu of poly(ethylene glycol)-poly(L-lysine)block copolymer partially substituted with a hydrocinnamoyl-group at the N-position" Macromolecules. 31. 6071-6076 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Nagasaki: "Tailored Polymeric Materials for Controlled Delivery Systems(ACS Symp.Ser.709)" American Chemical Society,Washington,D.C., 105-116 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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