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酸化還元能を有する長い共役系分子の合成とその機能

研究課題

研究課題/領域番号 10146211
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関群馬大学

研究代表者

矢野 由美彦  群馬大学, 工学部, 教授 (30008510)

研究分担者 近藤 慎一  群馬大学, 工学部, 助手 (20281503)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード共役系分子 / 酸化還元 / フラロツビンモデル / 電荷移動錯体
研究概要

外部因子である電子を取り込み構造を変え、分子内に電子アクセプター部位と電子ドナー部位をもつ化合物(ベンゾ-ジプテリジン、BDP)は、条件により酸素に安定な分子錯体を形成する。BDP7-位と14-位に置換基(エチル、ブチル、ヘキシル、ドデシル)を導入しても同様な挙動をすることはわかった。当初目的とした二つのイソアロキサジン環が共有する芳香環の種類を変えた化合物の合成は困難であることがわかったので、BDP類縁化合物(二つのイソアロキサジン環が屈曲したもの(bent-BDP)、同方向をむいたもの(syn-BDP)を合成し、それらのレドックス挙動をBDP(-0.120,-0.770V)と比較した。サイクリックボォルタメトリーで求めた酸化還元電位は-0.325,-0.540V(bent-BDP),-0.500,-0.8V (syn-BDP)となり、酸化活性は大きさはBDP>bent-BDP>Syn-BDPであった。.今回合成した化合物は還元型はいづれも酸素で容易に酸化型にもどり、フラピンモデル化合物として機能することはわっかたが、BDPでみられた還元型の特異な挙動は見られなかった。このことは、BDPの電荷移動錯体形成時において互いに重なり合うイソアロキサジン環C=O,N-Hの逆平行相互作用の重要性を示唆している。またこれらの研究を通して、イソアロキサジン環のへテロ原子への水素結合とレドックス挙動の関係を明らかにする必要が生じたので、検討した。その結果.酸化還元電位は水素結合により大きく正にシフトする事を見出した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hideki.Ohshiro: "A Novel Property of Reduced benzo-dipteridine toward Molecular Oxygen" Heterocycles. 48・4. 627-630 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshi.Kajiki: "Remarkable Stabilization of the Anionic Semiquinone Radical of 6-azaflavin by Hydrogen Bonding in Chloroform" J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,. 24. 2727-2728 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hideki.Ohshiro: "Oxidation Activity of Long Conjugative and Metal-Coordinative Flavin Model:Bent-Benzodipteridine" Heterocycles. (in press).

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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