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安定カルベンユニットを持つアゾニア芳香族化合物の合成と集合化による機能発現

研究課題

研究課題/領域番号 10146243
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京都立大学

研究代表者

山岸 敬道  東京都立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70087302)

研究分担者 佐藤 潔  東京都立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40285101)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアゾニア芳香族化合物 / イミダゾリウム化合物 / 一重項カルベン / 分子集合体
研究概要

電子受容性ユニットを複数持つ非局在電子系は分子間電荷移動相互作用による集積化や超分子構築が可能であり、特異な機能の発現が期待される。分子内に電子受容性の大きな芳香族アゾニア骨格とイミダゾリウムユニットを持つπ-電子系は、イミダゾリウム環の2位炭素を安定ー重項カルベンに変えることにより分子間相互作用を大きく変化させることが可能であろう。今回高い電子受容性が期待されるアゾニア芳香族化合物を各種合成し、その電子受容体としての能力の評価、電子移動により生じるラジカルやカチオンラジカルの安定性の評価を行った。
アゾニア化合物としては比較的対称性の良いモノアゾニア及びジアゾニア化合物を合成した。phene方向に縮環したアゾニアヘリセン、コロネン類は酸化的光閉環反応および光求核置換反応により合成し、acene方向に縮環した化合物は酸触媒による閉環反応で合成した。アゾニアビへリセニルはブロモヘリセンのhomocouplingにより合成した。Cyclic voltammetryで評価したアゾニア化合物の還元電位は母体炭化水素よりも約1〜1.7V貴であり、特にアゾニアコロネンは貴な還元電位を示し電子受容体として優れていることを示した。電子移動の可逆性はアゾニア化合物の構造により大きく異なり、4級窒素のパラ位が橋頭位炭素になっている場合は可逆性が高いのに対し、4級窒素のパラ位がCHの形の場合には不可逆な還元波が観測され、安定なラジカルやカチオンラジカルを得るために必要な構造が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Yamagishi et al.: "Synthesis and Nitration of Some Thieno-fused Analogues of the Benzo[a]quinolizinium Cation" J.Heterocycl.Chem.,. 33(1). 57-64 (1996)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamagishi et al.,: "Efficient Synthesis of 6a-Azonia[5]helicenes Salts utilizing Steric Interaction of Substituents" Liebigs Annalen. 1996. 439-446 (1996)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Yamagishi et al.: "Synthesis of Polycyclic Azonia-aromatic Compounds by Photo-induced Intramolecular Quaternization : Azonia Derivatives of Benzo[c]phenanthrene, [5]helicene and [6]helicene" J.Chem.Soc., Perkin Trans.1. 1998(9). 1561-1567 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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