研究課題/領域番号 |
10147210
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
植田 千秋 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50176591)
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研究分担者 |
古沢 昌宏 北陸先端科学技術大学院大学, 助手 (56819921)
掘 秀信 北陸先端科学技術大学院大学, 教授 (20028244)
松田 准一 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80107945)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | ダスト整列 / 反磁性整列 / 反磁性異方性 / 粒子整列 / デービス グリンシュタイン理論 |
研究概要 |
この研究では星雲環境における粒子の磁気的挙動を解明する目的で、ガス分散させた反磁性粒子の磁場整列実験を進めつつある。特に粒子中に含まれる微量な磁性イオンの寄与を評価する目的で、磁気的性質が既知の鉱物粒子について測定を進める。ガス分散では液体分散に比べ星間環境にはるかに近い条件で整列が実現する。分散ガス中で粒子磁場整列を実現するため、大型円筒容器(径40cm)およびヘルムホルツコイルで構成される測定装置を製作した。この装置を用いて、媒体ガスの圧力・分子種をパラメータとして変化させ、反磁性粒子の磁場整列の測定を進めることが可能となった。 さらに上記のガス分散粒子の磁場整列を低温で実現させるための装置製作を進めつつある。これにより分子雲の10ケルビンの低温で粒子を分散させ、粒子の並進・回転運動を研究することが可能となる。また粒子試料の元素分析(SIMS)や磁化測定(SQUID)を行うことにより、磁性イオン濃度とその磁性を評価したマゼラン星雲においては最近数個の星について可視・赤外の偏光および減光観測が行なわれ、我々の銀河と比較して磁性イオンを担う重元素が極端に欠乏している結果が報告されている。本研究の結果はマゼラン銀河のダストの挙動から、その磁場構造を議論する場合の基盤になると期待される。
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