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直線型,ジグザグ型,及び樹状フタロシアニン集積錯体の創出

研究課題

研究課題/領域番号 10149203
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関東北大学

研究代表者

小林 長夫  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60124575)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード集積錯体 / フタロシアニン / アセチレン
研究概要

フタロシアニンの4つのベンゼン環のうち、ひとつのベンゼンのパラ位に脱離基であるトリフレート基を2つ導入し、パラまたはメタジアセチレルベンゼンと反応させ、直鎖状またはジグザグ状のフタロシアニンオリゴマーを合成した。これは混合物であるため、分子ふるいカラムを用いてモノマー、ダイマー、トリマー、テトラマーまで分取した。これらのオリゴマーの吸収スペクトルを測定すると、その構成フタロシアニン数が増す程、Q帯と呼ばれる可視部のバンドがブロード化し、すそを引くようになった。また近紫外部にあるソーレ帯との相対強度も減少した。この事はフタロシアニンをπ共役系で結ぶ事により、相互作用が増すことを示しており、いままで報告された共役していない分子で結ばれたオリゴマーとは異なった性格を有する分子である事が判明した。またパラ位で結ばれたオリゴマーとメタ位で結ばれたオリゴマーでは、吸収スペクトルの変化の度合から、相互作用の大きさは前者の方が大きい事が予想できた。
樹状フタロシアニンオリゴマーはベンゼンに120度の角度でアセチレン単位を結合させ。それと上記トリフレート置換フタロシアニンの反応を試みたが、反応物からの精製にまでは至らなかった。生成物にはフタロシアニンの単量体、120度の角度をなした2量体、そして目的物である3量体の樹状化合物が含まれるが、ベンゼンという小さな分子に、その8倍もの分子量の分子を結合させるため、またその数が3つであるため、目的物の収量が少なかったものと思われる。しかし、120度の角度を維持するにはベンゼンの使用が最適であるため、ベンゼンに結合させる3本のアセチレンの枝の長さを約3倍に伸ばし、反応点があまり隣接せず、立体障害による目的物の収率低下を引き起こさない様、分子のデザインを行ったところまで進展した。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N,Kobayashi: "Optically Active Tetrapyrazinoporphyrazines and Their Circular Dichra'sm in Monomeric and Dimeric Forms" Chemistry Letter. 851-852 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] N.Kobayashi: "An Adjacent Dibenzotetraazaporphynin:A Structural Intermediate between Tetraazaporphyin and Puthalscyonine" Inorganic Chemistry. 38. 479-485 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2018-03-28  

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