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多核鉄錯体触媒による酸素化反応における動的挙動

研究課題

研究課題/領域番号 10149205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

西田 雄三  分子科学研究所, 錯体化学実験施設, 教授 (10037244)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード鉄クラスター / 酸素化反応 / 触媒作用 / 動的挙動 / 酸素分子活性化
研究概要

生体中での鉄イオンの存在が、いろいろな病気、最近では神経性疾患との関連性から注目されている。このような鉄イオンの元凶は、生体クラスターであるフェリチンからの漏出であるとされているが、その実態は明らかではない。今研究では、そのような生体鉄イオンのモデル錯体の合成を目指して、いくつかのキレートの鉄錯体を用い、すでに病気の大きな原因とされている過酸化水素との反応系でのヌクレオチドとの反応を検討した。
(tfda)を配位子とする系では、過酸化水素の存在下、デオキシグアノシンの8-位の水酸化反応に非常に大きな活性を示す事が解った。一方、配位子としては少しだけ構造が違う、(eda)錯体は、(tfda)とは全く異なり、糖部位の水酸化反応に高い活性を示すことが明らかになった。これは、錯体の配位子系のわずかな違いが錯体による過酸化水素の活性化に大きな効果が及ぶことを示しており、生体中での酸素分子活性化による酸素化反応とは非常に動的なものであり、これまでのように静的な考えでは理解できないものであることを示唆している。また、DNAの主成分であるヌクレオシドの糖部位が容易に水酸化反応を受けることは、すでに明らかにされているように遺伝子病の大きな原因となりえるものであり、このような事実は今後、生体内酸素酸化、それに伴う病気を考える上で非常に重要なことと思われる。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yuzo Nishida: "New Imsight into Omdatiue DNA Ueavage Reaction Catclyzed by Metul Compounes" Recent Research Development in Pure α Applied Chemistry. (in press). (1990)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yuzo Nishida: "Impertant Role of Substnate in Activation of Dioxygen in Biological Oxygenasis" Trends in Iuorgausi Chemistry. (in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yuzo Nishida: "Structure and Function of“Free Iron Ion"in Biologyve System and Their Model Cempounds" Recent Research Development in Pure & Applied Chemistry. (in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2018-03-28  

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