研究課題/領域番号 |
10150101
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉川 裕之 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (40158415)
|
研究分担者 |
神田 忠仁 国立感染症研究所, 遺伝子解析室, 室長(研究職) (60134615)
星合 昊 近畿大学, 医学部・附属病院, 教授 (50111290)
平井 康夫 癌研究会附属病院, 婦人科, 医長 (00260076)
清水 弘之 岐阜大学, 医学部・公衆衛生学教室, 教授 (90073139)
岩坂 剛 佐賀医科大学, 附属病院, 教授 (60117067)
佐藤 信二 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (10142960)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
32,000千円 (直接経費: 32,000千円)
1999年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
1998年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
|
キーワード | ヒトパピローマウイルス(HPV) / CIN / 子宮頚癌 / コホート研究 / ケース・コントロール研究 |
研究概要 |
CINI/II症例のコホート研究(CIN進展要因に関する研究2):昨年度より新たに登録をしたCIN/症例は現在378例に達した。この新コホート研究では、中央病理診断を登録時・進展時に取り入れ、また検査項目としてHLA Class II haplotype及びHPV 16/58抗体陽性者のIgG2/IgG1 ratioなどを追加した。 HPV6型L1蛋白質を発現するプラスミドをマウス皮内に直接接種し、誘導される抗体を調べた。L1-キャプシドを抗原とした場合と同様、血清中に立体構造を認識し、型特異的に結合する抗体が検出され、偽ウイルスの感染を阻害する活性を持っていた。安全性が確認されれば、HPVの感染予防に実用的なワクチンの候補と考えられる。 癌生検材料51例のLCRの塩基配列を調べたことから、我が国ではHPV 16variantの頻度か明らかになった。ヨーロッパ型が14例(27.5%)、アジア型が35例(68.6%)、アジア・アメリカ型が2例(3.9%)であり、東南アジアでは27.5%と報告されているアジア型が極めて多いことが特徴である。LCRのエンハンサー・プロモータ活性はvariant間で異なり、アジア型LCRはヨーロッパ型の約2〜2.5倍の活性を示した。アジア型の多さが我が国の子宮頸癌発症頻度に影響している可能性がある。 HPV DNAワクチン開発研究として、HPV6L1を発現するプラスミドをマウス皮内に接種したところ血清中に立体構造を認識し、型特異的に結合する抗体が検出され、中和活性も確認された。
|