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Ahリセプターによる転写活性化と作用する遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10151203
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80175421)

研究分担者 藤井 義明  東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00098146)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワード転写抑制因子 / 外来異物代謝 / ダイオキシン / PASドメイン
研究概要

Ahリセプター(AhR)とbHLH-PASドメインの一次構造が類似した、新規のPASタンパク質、Ahリセプターリプレッサー(AhRR)をクローニングし、性質を調べた。AhRRはArntとヘテロダイマーを形成し、AhR-Arntが結合するXRE配列に結合した。AhRRは分子のC末端側に転写抑制ドメインをもち、ヘテロダイマーを作ることにより、Arntのもつ転写促進活性を完全に抑えた。AhRとArntによる転写活性化系に、AhRRを発現させていくと、AhRの転写活性化能は、AhRRの発現量依存的に減少した。以上の結果から、AhRRはAhRに競争するかたちで、Arntとへテロダイマーを形成し、XREに結合し、AhRの転写促進活性を抑制することが分かった。さらに、AhRR遺伝子を単離し、その遺伝子上流を構造解析した結果、XREが2ヶ所存在した。そこでAhRR遺伝子上流をルシフェラーゼに接合し、培養細胞にトランスフェクションした。その結果、メチルコランスレンの投与により、ルシフェラーゼ活性は誘導された。以上の結果は、AhRRはAhRによって誘導され、発現したAhRRはAhRの活性を抑えるという、負のフィードバック機構が存在することを示している。
ダイオキシンによる奇形誘発作用に関与する遺伝子を見いだす目的で、妊娠マウスにダイオキシンを投与し、胎仔からmRNAを調製した。このmRNAを用いて、マイクロアレイ法で、ダイオキシンで、活性化される遺伝子と、抑制される遺伝子をスクリーニングした。いくつかの興味深い遺伝子が同定され、現在はそれらの胎仔での発現部位、奇形が発生する組織での発現を調べている。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Sogawa: "Inhibition of hypoxia-inducible factor 1 activity by nitric oxide donors in hypoxia" Proc.Nath.Acad.Sci.USA. 95. 7368-7373 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Takahata: "Transcriptionally active heterodimer formation of an Arnt-like PAS protein,Arnt3,with H1F-1α,HLF,and Clock." Biochem.Biophys.Res.Commun.248. 789-794 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] F.Wang: "Structure and expression of the mouse AhR nuclear translocator(mArnt)gene" J.Biol.Chem.273. 24867-24873 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] J.Mimura: "Identification of a novel mechanism of regulation of Ah(dioxin)receptor function" Genes & Dev.13. 20-25 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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