研究課題/領域番号 |
10151205
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
三浦 直行 秋田大学, 医学部, 助教授 (40165965)
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研究分担者 |
吉田 進昭 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10250341)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1998年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | Rb蛋白 / トランスジェニックマウス / アポトーシス / 化学発癌 / 肝細胞癌 / 結節 |
研究概要 |
(1) 抗Fas抗体やTNFαを投与すると、マウス肝細胞にアポトーシスが誘導され、劇症肝炎が発生する。この方法をコントロールマウス、Rbトランスジェニックマウスに処置して、生体におけるRb蛋白のアポトーシスに対する効果を検討した。コントロールマウスでは、血清GOT,GPT値の著明な上昇、組織学的には出血、肝細胞変性が認められた。Rbトランスジーンコピー数の多いA系統マウスでは、血清GOT,GPT値はほとんど上昇せず、また組織学的にも出血、肝細胞変性も認められなかった。一方、Rbトランスジーンコピー数の少ないB系統マウスでは、血清GOT,GPT値は中程度に上昇し、組織学的には出血は認めないが、肝細胞のアポトーシス像がある程度観察された。 (2) 化学発癌にはRbトランスジェニックマウス雌とC3H雄のF1(遺伝的背景:B6C3F1)を用いる。F1の内、ヒトRbトランスジーンを持たないマウスをコントロール、トランスジーンを持つマウスを実験とする。肝臓化学発癌プロトコールは以下のようにする。まず、生後6週齢のマウスにジエチルニトロソアミン(DEN)を腹腔内投与し、1週後からフェノバルビタール含有水を30週以上継続飲水させる。ほとんんどのコントロールマウス肝臓では結節性病変が多数検出され、数匹のマウスの肝臓に肝細胞癌が出現した。A系統、B系統マウスとも肝細胞癌は出現せず、また結節性病変も著明に抑制されていた。 以上の結果から、Rb蛋白はアポトーシス抑制、発癌抑制に作用していることか示唆された。
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