研究課題/領域番号 |
10151213
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 祐一 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90164798)
|
研究期間 (年度) |
1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | レチノイド / 発癌プロモーション / サリドマイド / 医薬品化学 / 腫瘍壊死因子(TNF) / アンタゴニスト / 血管新生阻害剤 / プロテアーゼ阻害剤 |
研究概要 |
発癌プロモーション過程を標的事象とし、サリドマイドとレチノイドを主たる研究素材に設定して、これらの構造展開による優れた「癌予防剤」「癌悪性化阻止剤」を開発することを最終目的とした。 本年度は、発がん過程の修飾と予防を目指した生物応答調節剤の創製研究を行い、以下の化合物群の創製と以下の現象を発見した。 1. サリドマイドによる腫瘍壊死因子(TNF)-αの生産調節が、細胞種並びに細胞刺激剤に依存的な2方向性のものであることを明らかにした。 2. サリドマイドの医薬品化学的構造展開によって、強力なINF-α生産調節剤の創製に成功した。 3. サリドマイド及び創製したTNF-α生産調節剤の2方向性の活性が、光学活性に依存して分離できることを見いだし、不斉炭素の導入によって純粋なTNF-α生産抑制剤並びに純粋な生産促進剤の創製に成功した。 4. TNF-αの生産調節にかかわる標的分子の探索を行い、候補となる調節剤結合蛋白数種を確認した。 5. TNF-α生産調節剤の更なる構造展開により、アミノペプチダーゼN並びにジペプチジルペプチダーゼIVの阻害剤の創製に成功した。 6. RXR・RARヘテロダイマーに選択的なレチノイドアンタゴニストや、新たな骨格を持つレチノイドアゴニスト・シナジストの創製に成功した。
|