研究課題/領域番号 |
10151238
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (70190999)
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研究分担者 |
井上 裕 大分赤十字病院, 外科, 副部長
田中 信二 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30253420)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1998年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | 脆弱領域FRA3B / FHIT / 食道癌 / 子宮癌 / flexibility / aphidicolin |
研究概要 |
1) Common Fragile Site(脆弱領域)における欠失機構の解明のため、FHIT exon5を中心としたFHIT/FRA3B領域より両側へ新たに5つのBACクローン総計781kbのシークエンスを伸張し、既存のFRA3B領域を含めたintron 4の240kbとintron 5の400kbの合計640Kbおよびintron 6の一部とintron3の一部をあわせて約880kbのシークエンスを得た。 2) 特にintron 4はこれまでに脆弱性機構の解明の鍵となるシークエンスの報告がなされており、HPV遺伝子挿入部位、pSv2neoクローニングベクター挿入部位、aphidicolin誘導によるhybrid breaks、遺伝子転座の好発部位等が知られている。 3) また癌における同型接合欠失が知られていた肺癌(H211/H460)と2種類の子宮頚部癌(Siha,Hela)の欠失分断点を決定し、さらに食道癌においてはTEおよびKYSE併せて27種類の株化細胞より同型接合欠失を来した5種類を選定し、同様に欠失分断点を決定した。 4) FHIT/FRA3B領域を含むintron4に関する脆弱性を客観的かつ精確に評価するために、新たな解析方法(Helix Flexibility)を用いて塩基配列固有の自由度・不安定性(flexibility)を求めた。特に著しく高いspike状の値を示した7箇所の近傍に、上記2)の幾つかのintron4のlandmark、または3)の癌の欠失分断点が存在した。telomere側から3番目と7番目のspikeは任意の40bpにおいて90%以上のhomologyを示した。また、FRA3B領域内のspikeはLINE1内または近傍に存在し、exon4近傍のspikeはLTR近傍に位置していた。
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