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Ras蛋白質によるターゲット活性化のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 10152208
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

横山 茂之  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00159229)

研究分担者 白水 美香子  理化学研究所, 細胞情報伝達研究室, 研究員 (70280732)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードRas / Raf / X線結晶解析 / NMR法 / EHドメイン
研究概要

Rasは互いに一次構造上相同性の見られない多くの因子と相互作用し,活性化する.そこで,それらのターゲット認識・活性化機構の間にどのような共通性や特異性があるのかを明らかにすることをめざした.
Raf-1のRas-bindingドメイン(RBD)およびCys-richドメイン(CRD)を含む領域(以下,RBD-CRDと略す)については,大腸菌で大量発現を行い,結晶化を行った.その結果,小さいながらも結晶が得られた.また,脂質修飾を受けたRasについてもSf9細胞より調製し,結晶が得られている.RBD-CRDとGMPPNP結合型ファルネシル化Rasとの共結晶については,未だ結晶は得られていない.今後もひきつづき,検討を行っていきたい.
全長のRaf-1については,大腸菌内において,GroELなどのシャペロンと共発現を行い,得られたものとHsp90/50と混合する,といった操作を行ってみたが,安定なタンパク質を得ることに成功していない.さらに,Hsp90/50や14-3-3を共存させた状態で大腸菌抽出液を用いた無細胞タンパク質合成系を用いた調製を試していきたい.
また,Raf-1のRBDに特異的に結合するRNAアプタマーをin vitroセレクション法により人工的に単離した.そして このRNAアプタマーがGST-Raf-1 RBDとRasとの結合を阻害し,その一方,Rasの標的タンパク質であるRGLのRBDとRasとの結合に関しては阻害しないことを確認した.このアプタマーを用いてRaf-1活性化におけるRasの役割をさらに厳密に明らかにしていきたい.
また,Rasのシグナル伝達経路の下流に位置する因子であるPOB1(partner of RalBP1)のEH(Eps15 homology)ドメインの水溶液中の立体構造についてNMR法により決定した.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nureki,O.: "Enzyme structure with two catalytic sites for double-sieve selection of substrates" Science. 280. 578-582 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kimoto,M.: "RNA aptamers that specifically bind to the Ras-binding domain of Raf-1" FEBS Lett.441. 322-326 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kigawa,T.: "Solution structure of the Ras-binding domain of RGL" FEBS Lett.441. 413-418 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Terada,T.: "Nuclear Magnetic Resonance and Molecular Dynamics Studies on the Interactions of the Ras-binding Domain of Raf-1 with Wild-type and Mutant Ras Proteins" J.Mol.Biol.286. 219-232 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 白水 美香子: "現代医学の基礎1 分子・細胞の生物学I" 岩波書店, 20 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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