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ヒト中心体キナーゼAikの細胞分裂における役割

研究課題

研究課題/領域番号 10152219
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関岐阜大学

研究代表者

岡野 幸雄  岐阜大学, 医学部, 教授 (10177066)

研究分担者 木村 正志  岐阜大学, 医学部, 助手 (40260575)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードAik (aurora / ipl-related kinase) / centrosome / chromosome mapping / cell cycle / breast cancer
研究概要

ショウジョウバエのAuroraおよび酵母のIPL1の変異遺伝子は、染色体分配の異常により不妊や倍数性(ploidy)の異常を来すことが知られている。我々がクローニングした新規遺伝子AlKがコードする蛋白質は、これらとキナーゼ領域で高い相同性を有し、細胞周期に依存して中心体に局在することから染色体分配に重要な役割を果たすと考えられる。また、AlK遺伝子がマップされたヒト染色体20q13の領域は、ある種の癌で遺伝子増幅の認められる領域であることが知られており、最近AlKが新しい癌遺伝子であることが報告された。そこで本研究では、乳癌症例33例の病理標本を用いてAlKの発現を検討した。病理組織型には関係なく、高頻度に癌部のみが陽性に染色され、良性腫瘍では部分的に弱く染色されるにすぎなかった。(投稿中)
データベースの検索により高等動物では、AlKがファミリーを形成していることが明らかとなり、我々は第2、第3のファミリーであるAlK2およびAlK3をクローニングした。
AlK2cDNAは343アミノ酸からなる蛋白質をコードし、AlK2蛋白質は細胞周期に依存してM期に強く発現した。また、AlK2遺伝子(STK12)はヒト染色体17p13.1にマップされ、近くにp53があることやある種の癌で欠失していることが報告されている。(Cytogenet.Cell Genet.1998)
一方、AlK3cDNAは309アミノ酸からなる蛋白質をコードし、AlK3蛋白質は細胞周期の後期から細胞質分裂にかけて中心体に強く発現し、ある種の培養癌細胞株で過剰発現を認めた。また、AlK3遺伝子はヒト染色体19q13.43にマップされ、ある種の癌で欠失していることが報告されており、いずれのAlKファミリーも癌との関連が示唆された。(J.Biol.Chem.1999)

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kimura,M.: "Indentification and characterization of STK12/Aik2 : a human gene related to aurora of Drosophila and yeast IPL1" Cytogen.Cell Genet.82. 147-152 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Kimura,M.: "Cell cycle-dependent expression and centrosome localization of a third human Aurora/Ipl1-related protein kinase,AIK3" J.Biol.Chem.274. 7334-7340 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Ito,K.: "cDNA cloning,characterization,and chromosome mapping of UBE2E3 (alias UbcH9),encoding an N-terminally extended human ubiquitin-coniugating enzyme" Cytogen.Cell Genet.(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Taniguchi,T.: "Ocular effects of adrenomedullin" Expl.Eye Res.(in press). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 永田浩一: "図説 分子病態学(第2版)" 中外医学社, 6 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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