研究課題/領域番号 |
10152235
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
野村 慎太郎 大阪大学, 医学部, 助教授 (80159087)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 骨肉腫 / オステオポンチン / インテグリン / 細胞接着 / CD44 / 遺伝子発癌 / 転移 / マトリックス |
研究概要 |
転移性を獲得した腫瘍細胞においてはオステオポンチン遺伝子の発現が上昇している。この現象を解析する゙ために以下に述べる検討をおこなった。 オステオポンチン遺伝子の転写調節領域に結合し、in vivoで転写調節を行っている因子としてビタミンDレセプター、PEBP2αA(CBEA1)、ETS-1、PU.1 (Sp;-1)、MITF、A円などを同定した。これら転写因子のオステオポンチン遺伝子プロモーター活性に対する影響は相乗的であり、またヒト、マウス、ラット、ウシ等すでに報告されているすべての動物において、これら転写因子の結合領域の配置は厳密に保存されている。この事実は転写因子があらかじめ決められた立体配置をとおして相互作用を行っていることを示していた。転写因子の複合体形成を以下の方法で証明した:1)各転写因子結合領域の間のヌクレオチド配列に挿入変異を導入し、helical turn phaseを変更したレポーター遺伝子を作成し、各転写因子の相乗効果に変化が生じる結果を得た。この実験は転写因子の立体的配置の厳密性を理解する結果を与えた。2)複数の転写因子結合領域を含んだプローブを用いたゲルシフトアッセイは複合体形成の証明にはならない、そこで結合領域の間のリンカー部分で分断したオリゴヌクレオチドを用いたゲルシフトアッセイを行い、複合体形成を証明した。なお、この複合体形成はDNA dependentであった。3)転写因子のどの領域が複合体形成に必要かを転写因子蛋白のdeletion mutantを用いて解析した。同時にオステオネクチン遺伝子上流域についても解析をおこなった。
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