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膜結合型増殖因子複合体によるジャクスタクライン機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10152257
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関久留米大学

研究代表者

岩本 亮  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (10213323)

研究分担者 馬田 敏幸  久留米大学, 分子生命科学研究所, 助手 (30213482)
目加田 英輔  久留米大学, 分子生命科学研究所, 教授 (20135742)
研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
キーワードHB-EGF / EGF受容体 / 膜結合型増殖因子 / ジャクスタクライン / MDC9 / protein kinase C
研究概要

Heparin-binding EGF-1ike growth factor(HB-EGF)はEGFファミリーに属するヘパリン結合性の増殖因子である。HB-EGFは膜結合型前駆体(proHB-EGF)として合成された後、細胞表面でproteolytic cleavageをうけ分泌型(sHB-EGF)となり、細胞外に分泌される。sHB-EGFはEGF受容体(EGFR)に結合し、増殖因子として機能するが、proHB-EGFの生理活性についてはジフテリア毒素受容体として機能すること意外不明である。また、proHB-EGFは膜蛋白質CD9、接着分子integrinα3β1と複合体を形成して細胞間接着部位に局在することから、細胞接着を介した情報伝達(ジャクスタクライン)に機能していることが示唆される。そこで我々はproHB-EGFによるジャクスタクライン機構とその活性発現における複合体構成因子の機能の解明を目的として、まず、proHB-EGFの生理活性の解析と、proHB-EGFの分泌に関わる因子の解析を行い、以下のことを明らかにした。
(1) proHB-EGFの生理活性の解析
ヒトproHB-EGF発現細胞とヒトEGFR発現細胞との共培養実験系によって、膜結合型HB-EGF(proHB-EGF)は、細胞増殖因子活性を持つ分泌型(sHB-EGF)とは異なり、EGFR発現細胞に対して増殖抑制・アポトーシス誘導活性を示すことが明らがとなった(論文投稿中)。現在、proHB-EGFがEGFR発現細胞に増殖抑制を誘導する分子メカニズムについて解析中である。
(2) proHB-EGFからsHB-EGFへの変換機構の解析
proHB-EGFからsHB-EGFへの転換には、プロテインキナーゼC(PKC)-δと、これと結合するADAMファミリーのメタロプロテアーゼMDC9が関与していることが明らがとなった(EMBOJ.,17,7260-7272,1998)。現在、さらにこの分子メカニズムについて解析中である。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Izumi,Y.,et al.: "A metalloprotease-disintegrin,MDC9/Meltrin-γ/ADAM9,and PKCδ are involved in TPA -induced ectodomain shedding of membrane-anchored heparin-binding EGF-like growth factor." EMBO J.17・24. 7260-7272 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 岩本 亮,目加田 英輔: "医学&サイエンスシリーズ 細胞接着のしくみと疾患" 羊土社 (編集/坂倉 照好), 126 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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