研究課題/領域番号 |
10153202
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
笠原 正典 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 教授 (30241318)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | MHC / プロテアソーム・アクチベータ / PA28 |
研究概要 |
(1) マウスのPA28α、PA28β、PA28γサブユニットをコードする遺伝子を単離し、全構造を決定した。その結果、3つのサブユニットをコードする遺伝子は11個のエクソンから成り、基本的に同一なエクソン・イントロン構造をもっていること、PA28α、PA28βサブユニットをコードする遺伝子は約6kb離れて、その3'-endを向き合うようにして第14染色体上に存在すること、PA28γサブユニット遺伝子は第11染色体のBrcal遺伝子近傍に位置していること、などが判明した。また、PA28α、PA28βサブユニット遺伝子のプロモータ領域には、機能的なISRE(interferon stimulated response element)が存在することをluciferase assayを用いて確認した。 (2) IFN-γ誘導性のPA28サブユニット遺伝子は、MHCクラスI分子による抗原提示システムの誕生とともに誕生したものと推定される。この推定を実証するために、上記システムをもつ最も下等な生物であるサメと適応免疫系をもたないと想定されるメクラウナギを対象としてPA28遺伝子群の解析を行った。その結果、1)PA28αサブユニット遺伝子は予想どおりサメではじめて検出可能となること、2)PA28βサブユニット遺伝子はもっと後の段階でαサブユニット遺伝子が直列に重複した結果、誕生したものであることがあきらかになった。以上から、下等な脊椎動物のPA28複合体はαサブユニットのみから構成されている可能性が高いことが示唆された。
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