研究課題/領域番号 |
10153225
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米原 伸 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (00124503)
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研究分担者 |
李 慶權 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (50303912)
酒巻 和弘 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (20271017)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
20,000千円 (直接経費: 20,000千円)
1999年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1998年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | Fas / 細胞死 / アポトーシス / Ras / マップキナーゼ / caspase / FLASH / マデノウイルスE1B / RAS / カスパーゼ / MST / カスパーゼ8 |
研究概要 |
Fasを介するアポトーシス誘導のシグナル伝達系と、そのシグナルを阻害する細胞内分子機構を解析し、下記の諸点を明らかにした。 1.Rasが、がん化していない線維芽細胞において、Fasを介するアポトーシス誘導シグナルを抑制することを明らかにし、これがRasの下流で活性化するマップキナーゼの作用によることを明らかにした。そして、この活性がFasの発現には影響を与えず、細胞内でのcaspaseの活性化を抑制することによること、Ras/MAPKを活性化させるbasic FGFの処理によってもFasを介するアポトーシス誘導が阻害されることを示した。 2.caspase-8(別名FLICE)のプロドメインであるDED(death effector domain)と結合できるマウス新規分子の断片をyeast two-hybrid法によってクローニングし、この新規分子をFLASH(FLCE-associated huge protein)と命名した。Fasを介するアポトーシスはBcl-2ファミリーに属するアデノウイルスE1B19Kタンパク質によって阻害されるが、E1B19KはFLASHに結合してcaspase-8をミトコンドリア外膜にトラップすることによってFasを介するアポトーシスを抑制することを示唆する結果を得た。 3.新たに作成したcaspase8遺伝子破壊マウス由来の線維芽細胞を用いることにより、Fasを介するアポトーシス誘導シグナルでは、caspase8の活性化が必要であることを証明した。
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