研究課題/領域番号 |
10153255
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松岡 雅雄 熊本大学, 医学部付属病院, 講師 (10244138)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 成人T細胞白血病 / HTLV-1 / アポトーシス / Fas抗原 / Fasリガンド / メチル化 |
研究概要 |
腫瘍性血液疾患の中でも最も予後不良である成人T細胞白血病(ATL)の新しい治療法の開発につながる研究を目指している。ATL細胞は活性化Tリンパ球の性質を有しておりFas-FasL系の活性化によってアポトーシスを効率よく誘導できることよりFas-FasL系のシグナルを介した治療法の開発を行う。 1) ATL細胞はTPA,ConA刺激によってもFasLの発現誘導が認められずFasL遺伝子の発現抑制が起こっていると考えられる。我々はFasL遺伝子にメチル化が起こっていることをMethylation-speciflc PCRで証明した。また脱メチル化を起こす5-aza-2'-deoxycytidine(5-Aza-CdR)で処理するとFasLの発現誘導が認められ、この発現はTPAなとの刺激で相加的に増強された。 2) 5-ka-CdRによりFasL遺伝子を発現させたATL細胞株ではアポトーシスが誘導されることをAnnexinVを使った解析で明らかにした。また、このアポトーシスはFas-Fc chimeraによって抑制されることよりFas-FasL系のシグナルが、このアポトーシスに関与していることが示された。 3) ATL細胞においてはFasL遺伝子のメチル化に加えてp16遺伝子のメチル化も高率に(89%)存在しており脱メチル化を起こす5-Aza-CdRがp16遺伝子の再発現と増殖抑制を起こすことを明らかにした。
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