研究課題/領域番号 |
10155207
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
野澤 義則 岐阜大学, 医学部, 教授 (10021362)
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研究分担者 |
坂野 喜子 岐阜大学, 医学部, 講師 (50116852)
中島 茂 岐阜大学, 医学部, 助教授 (60188935)
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研究期間 (年度) |
1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | NGF / ホスホリパーゼD / チロシンキナーゼ / MAPキナーゼ / PC12細胞 / C6・細胞 |
研究概要 |
新規情報変換酵素ホスホリパーゼD(PLD)は分泌応答などの迅速応答から、細胞の増殖・分化といった中長期的応答にまで関与していることが示唆され多大な注目を集めている。我々は、PC12細胞について主にカテコラミン分泌に伴う膜脂質シグナル変換機構について一連の研究を進めており、コリン含有燐脂質のホスファチジルコリン(PC)を分解するホスホリパーゼD(PLD)が重要な役割を有することを示した。神経膠腫細胞(C6)では細胞突起伸長時にPLDmRNAの発現パターンが変動するという知見を得ていたが、PC12細胞でもNGF刺激あるいはジブチルcAMPにより神経突起伸長を誘導すると、PLD1mRNAの発現が上昇するという知見を得た。これらの結果は、神経分泌のみならず神経突起伸長にもPLDが極めて重要な役割を果たしていることを示唆しており、PLD遺伝子導入細胞、およびアンチセンスオリゴヌクレオチドによりPLDの神経突起伸長における機能の解明を進めている。さらに、PLDの活性調節機構についても解析を進め、PC12細胞のカルバコール刺激PLD活性化に、プロテインキナーゼCはほとんど関与せず、Ca^<2+>依存性チロシンキナーゼが重要であることを報告してきたが、これがCa^<2+>依存性チロシンキナーゼとして知られているPyk2であることがほぼ同定できた。また、活性酸素種のひとつであるH_2O_2によりチロシンキナーゼを介して著しくPLDが活性化されることを明らかにし、Pyk2がPLD活性化に関与するチロシンキナーゼの候補である可能性を見いだし、現在活性化されるPLDアイソザイムの同定も含め、Pyk2との連関を詳細に解析している。一方、H_2O_2刺激の場合にはMAPキナーゼがPLDの活性調節に関与している可能性を示唆する知見を得ており、MAPKKおよびPLDのミュータントを用いてMAPキナーゼとPLDの連関を解析している。
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