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神経新生に関与するリゾホスファチジン酸受容体のG蛋白質を介する情報伝達

研究課題

研究課題/領域番号 10155223
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関長崎大学

研究代表者

植田 弘師  長崎大学, 薬学部, 教授 (00145674)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード神経新生 / G蛋白質 / リゾホスファチジン酸(LPA) / LPA受容体 / バキュロウイルス / IP_3受容体
研究概要

神経新生に関連すると考えられるリゾホスファチジン酸(LPA)受容体(vzg-1及び未同定の受容体)の細胞内情報伝達機構の解明を目的として、バキュロウイルス/昆虫細胞発現系及びアフリカツメガエル卵母細胞発現系による研究を行った。バキュロウイルス発現系を用いた実験では、すでにクローニングされているvzg-1を各Gタンパク(G_S,G_<il>,G_<oA>,G_<11>)と共発現させ、LPA依存的[^<35>S]GTPγS結合活性を指標に機能的連関を解析した。その結果、LPA受容体とG_<il>、G_<oA>、G_<11>を共発現させた膜標品では、LPA濃度依存的に[^<35>S]GTPγS結合活性上昇が見られ、これらGタンパクとvzg-1が連関することを明らかにした。G_Sとの連関は見られなかった。また、この共発現系でLPA非存在下においても、vzg-1発現によりG_<il>の[^<35>S]GTPγS結合活性上昇が観察された。リガンド存在下で連関するG_<oA>に対しては、LPA非存在下での活性化は見られなかった。さらにG_<il>で見られるLPA非依存的な活性上昇が、GTPγSに対する親和性の増大によることをスキャッチャード解析により確認し、vzg-1がLPA非存在下でもG_<il>を活性化できる内在活性を有する事が示唆された。一方、アフリカツメガエル卵母細胞でLPAにより誘発される内向き電流を観察し、その細胞内情報伝達機構について検討を行った。その結果、LPAの繰り返し投与による内向き電流の誘発には急速な脱感作が見られるが、その脱感作がPKA阻害剤により抑制されること、LPAによる内向き電流の発生は百日咳毒素非感受性であり、PLCの活性化を必要とし、IP_3受容体チャネルを介してthapsigargin感受性Ca貯蔵部位から遊離したCa^<2+>によるCa^<2+>感受性Cl^-チャネルの活性化によるものであることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kakizawa K.,et al.: "Signaling of lysophosphatidic acid-evoked chloride current: calcium release from inositol triphosphate-sensitive store" Brain Res.Mol.Brain Res.61. 232-237 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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