研究課題/領域番号 |
10156225
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
岡村 均 神戸大学, 医学部, 教授 (60158813)
|
研究分担者 |
山口 瞬 神戸大学, 医学部, 助手 (70304087)
重吉 康史 神戸大学, 医学部, 講師 (20275192)
内匠 透 神戸大学, 医学部, 講師 (00222092)
|
研究期間 (年度) |
1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 転写因子 / DNA結合ドメイン / クローニング / 視交叉上核 / 時計遺伝子 / 発生 / サーカディアンリズム |
研究概要 |
先年度発見したmPer1に続き、ショウジョウバエperiodホモローグであるマウス時計遺伝子mPer2,mPer3を世界で初めてのクローニングした。mPer2は、mPer1と同じく、リズム中枢のある視交叉上核で昼は強く発現し、夜はほとんど発現しないが、そのピーク時間は約4時間ずれていた(Genes Cells,1998)。もちろん、恒常暗条件下でもこのリズミック名発現は検出された。続いて発見したmPer3の発現パターンは、明暗条件下でも、恒常暗条件下でも、昼に広くなだらかなピークのある発現を示し、夜でも発現量が減るが確実に発現し、mPer1,mPer2と異なるパターンであった(EMBOJ.,1998)。 視交叉上核の発生時期に発現する転写因子をDIFFERENTIAL mRNA DISPLAY法にて検索した。その結果、生後10日間のみ発現するDNA結合ドメインを持つ転写因子lot1を単離した。このmRNAの発現は恒常暗条件下でも、著明なサーカディアンリズムを示した。この転写因子は、視交叉上核以外の脳部位にも強く発現し、それら部位の発達に関与していることが示唆された。詳細な高感度の検出法では、発生終了後もこの遺伝子発現は続くが、その意義は不明である。ごく最近、mPer1とへテロダイマーを形成する哺乳類Timelessのクローニングにも成功した(Genes Ce11s,1999).このヘテロダイマー形成は核の中でのみ見つかっており、今後の検討が待たれる。
|